まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ岩手
松山和年

日本の着物文化を現代に伝える着物のプロ

松山和年(まつやまかずとし)

株式会社 織絵屋

コラム

友禅染の命は「糸目」

本友禅

2017年10月25日 / 2018年2月23日更新

 世界に類を見ない美しい染め技術・友禅染は、「糸目」という防染技術の発明によって生まれました。

 「糸目」とは、模様の輪郭線です。染料は液体ですので、そのまま絹布に描くと、色が散ってしまいます。糸目はこれを防ぐもので、もち米から作られた糊で模様の輪郭線を描くこととで,染料の堰の役割をするのです。

 糸目の進歩で小さな模様まで表現できる様になったのです。

 糸目の技法をいえば、下絵の線に沿って、円錐形の小筒で糊を置いていくのですが、ただ線をなぞるのでは良い友禅染はできません。下絵を描く職人と同等の絵心をもって描いていかなければなりません。

 18以上もの工程がある友禅染において、この糸目がしっかりできていなければ、どんなにすばらしい図案で、素晴らしい彩色で描いても、不完全な作品になってしまうのです。まさに、糸目は友禅染の命といえるでしょう。

 350年も前、当時は当然のことながら化学染料はありませんから、草木染料だけで、これほど繊細で鮮やかな染色の衣装を完成させた先人には、驚かされるばかりです。

参照コラム

源氏物語を本友禅で染める東矢千嘉子という友禅作家を知っていますか?

当店のホームページはhttp://www.orieya.com

この記事を書いたプロ

松山和年

松山和年(まつやまかずとし)

松山和年プロのその他のコンテンツ

Share