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管野博久

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管野博久(かんのひろひさ) / 靴販売店

有限会社 かんのシューズ

コラム

足の冷え対策と間違ったブーツ選び

2020年12月31日 公開 / 2021年1月1日更新

テーマ:正しい靴の選び方

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 冷え性 対策外反母趾インソール

足の冷え対策と間違ったブーツ選び

 今年の年末年始は数年に一度の大寒波が来るとの天気予報となっています。皆様の地域はいかがでしょうか?

 私が暮らしている岩手県奥州市は既にクリスマス前の寒波と積雪で、未だ物流の混乱状態が続いております。

 今冬は全国的に厳冬ということになりましたが、気温が下がれば手足が冷えます。そこでブーツの選び方として足の冷え対策を考えてみます。
写真①

足が冷える原因

 足の冷えの訴えは圧倒的に女性が多いと思います。

 足の冷えは、心臓からは一番離れ心臓より下にあるので、何らかの理由で血液の循環がスムーズでないと冷えるといわれています。

 例えば、血液循環は心臓のポンプ機能だけでなくふくらはぎの筋などが伸縮することで足から心臓に血液を戻していますので、下肢の筋力低下が冷えの一つの原因となります。

 下肢の筋力低下は性差や年齢でも異なりますが、足元のバランスが崩れると下肢の運動効率が下がり筋力低下につながります。また、足底のアーチがつぶれると通っている血管が圧迫され抹消血管への血流も低下させることになります。

 他にもホルモンバランス不良、自律神経のバランス不良、様々です。

足を保温するブーツと血流を促すブーツの違い

 暖かいブーツの代表といえばムートンブーツですが、これは羊の毛皮を使いとても保温性に優れたブーツといえます。

 ムートンブーツを購入する場合は、革が柔らかく伸びるのでピッタリサイズをお薦め致します。余裕があると直ぐにブカブカになり歩きづらくなるので注意が必要です。
写真②

 因みに、このムートンブーツの発祥はサーフィンが盛んなオーストラリアでサーファーの足を保温する為に考案されています。従って保温が目的であって積極的に歩いて移動するブーツではありませんし雪寒地仕様のブーツでもありません。
 
 つまり、ファッション性、保温性に優れているが、本来、歩行に適しているブーツではないので、歩く際に下肢や足の筋が効率よく使えないことなります。

 足の筋力低下からアーチが下がれば身体的アンバランスに発展して結果的として冷えてしまう要因になりかねません。

 逆に、血流を促しやすいブーツとは、先ずは正しく歩けること、下肢や足の筋がスムーズに連動して使えるブーツではないかと思います。

 正しく歩きやすいブーツとは、雪寒地の場合は特に滑りにくい靴底、ブーツのサイズが足に合っていること、踵から甲にかけてしっかり固定出来て内部で足が滑らないこと、つま先は適度な空間があることなどです。

 その他、足首には足に血液を送り込む大事な動脈があるので足首が覆われて保温性に優れていること、防水性が高いこと、ブーツ内部の蒸れが冷える要因になるので内部が常にドライな構造であること、適度なアーチサポートがあること、なども考慮すべきポイントです。

靴下の重ね履きは・・・?

 お客様が、靴下を重ね履きするからと、例えば、足長:23.0㎝の方が24.0㎝や24.5㎝の明らかに大きいブーツを買い求めようとされているのをしばしば散見します。

 保温するだけなら靴下の重ね履きも良いかも知れません。ただ、正しく歩いて下肢や足の筋を効率よく使い血流を促進する意味合いでは不利になります。

 むしろ、冬季間の筋力低下により、春になってもアーチは下がり効率が良い正常歩行が困難となり、知らず知らずのうちに全身に悪い影響が出てくる可能性すらあります。
写真③

トータルで冷え対策に適したブーツとは

 トータルで冷え対策に適したブーツとは、雪寒地でも歩きやすく、防水性、保温性に優れたブーツです。

 繰り返しになりますが具体的には、靴底にガラス繊維が使われていて滑りにくいこと、踵から甲がしっかり固定出来る構造であること、耐久性もあって完全防水+靴内部はドライなGORE-TEXを使用していること、冷気が伝わりにくい中綿構造であること、足首が覆われていること、つま先に適度なゆとりがあることが私の考えるトータルで冷え対策に適したブーツです。

写真④

アサヒ:TOP-DRY 3883 レンガ ¥17,000-(+税)
写真⑤

接地面積が大きく、滑りにくいガラス繊維入りの底材
動画①

 例えば、写真④のブーツは中綿が入っていて足首廻りの裏地はニットでロールアップ、ダウンしても使え、GORE-TEXで雪にも雨に強く内部の蒸れを排出、つま先はラウンドしていて余裕があり踵から甲にかけては調整具である程度の固定できます。

 さらに写真⑤の靴底はガラス繊維入りの滑りにくい底材で接地面積も大きく安定歩行が可能です。

 勿論、雪寒地でなければもっと多くの選択肢がありますし、インポートも含めるともっと優れたブーツは数多くあると思います。

 ただ、日本製で大手メーカーが品質にこだわって製造されていること、全国どこでも雪寒地も含めて対応していることをトータルで考慮すると写真④の製品は優れていると思います。

2020年をふり返り

 2020年は、私なりに足と靴が体の健康と密接に関わっている事実を少しでも伝えられたらと考えコラムも発信してきましたが、依頼された講演会が中止になったり移動が制限されたりとコロナに翻弄された年になってしまいました。

 2021年はワクチン接種も始まり世の中も明るい兆しになるかと思いますが、やはり私の使命は皆様に足と靴の正しい情報を伝えることで少しでも困っている方のお役にたつことです。

 最後まで、私のコラムをお読みいただき本当にありがとうございました。

 新しい年が素晴らしい一年になりますよう皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。感謝

かんのシューズ
(社)フット&ボディ バランス アジャストメント機構
(社)足と靴と健康協議会
(社)岩手県バスケットボール協会
(株)バランスケア・ラボ 
バランスケア・ネットワーク

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