マイベストプロ岩手
管野博久

足元からバランスケアをする靴合わせのプロ

管野博久(かんのひろひさ) / 靴販売店

有限会社 かんのシューズ

コラム

こどもの体を守る正しい靴の履き方を考える

2020年9月24日 公開 / 2020年10月20日更新

テーマ:子供の足の健康

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: インソール外反母趾巻き爪 原因

こどもの体を守る正しい靴の履き方を考える

「くつときみとのあいことば」が発刊

先日、幼児子供向けの絵本「くつときみとのあいことば」が発刊されました。
写真①
 作者は都内在住の女性で荻野敦子さん、理学療法士であり靴職人という二刀流の肩書をお持ちの方です。

 内容は、同じ靴でユルユル履いている“ぬげるくん”がピッタリ履けている“はけるくん”に速く走れる方法を教えてもらうストーリーで、子どもの足を正しく育める重要な靴の履き方が示されています。

ユルユル靴の問題

 さて、このコラムをご覧の方はピッタリと靴を履けているでしょうか?脱着が容易にユルユルと靴を履いていませんか?実は、足元のトラブルを訴えてご来店されるお客様の殆どが靴をユルユルと履かれています。

 どうしてユルユルなのかを伺うと、外反母趾だから、足底のタコが痛いから、巻き爪が痛いから、面倒くさいから、膝が痛くて屈むのが困難だから脱着を簡便にしている。などなどもっともな理由があります。

 ところが良かれとやっているユルユル履きは、足元のトラブルには逆効果です。ユルユル履いていると靴中で足が動いて、足指を曲げて脱げないようにトコトコ歩き、足本来の機能が阻害されて足元は不安定になります。足元が不安定になれば足関節、膝関節、股関節、腰、などの様々なトラブル要因にも発展します。

 靴をユルユル履いて体に良いことはないのですが、日本人の一般的な感覚としてピッタリ履くことは窮屈なイメージになっているのではないかと思います。

 多くの日本人が靴を履くようになったのは戦後、それまでは草履や下駄の鼻緒の履物で足を包み込むような感覚はなかった。靴は踵に確り合わせて履くのが正しい履き方ですが、鼻緒に慣れていた日本人は知らず知らずにつま先に合わせて靴を履くことが多く足指が圧迫される。日本家屋の中では靴を履かない。

 この様に日本独特の生活様式が靴を窮屈=窮靴な存在にしていたのかも知れませんし、日本では靴の履き方を教えられたことはなく見様見真似で覚えてきたので、親や周りの大人が間違えた履き方をしていれば子どもは間違えた履き方をしてしまう状況でした。

日本とドイツの違い

 一方、靴先進国のドイツでは小学校に入る前に家庭や幼稚園で正しい靴の履き方と靴ひもの扱い方が教えられていて、小学校入学時には靴ひもを結べるようになっているという状況です。

 日本では肩や腰が痛いと思ったら先ずは整骨院、整形外科に行きますが、ドイツでは先ずは靴屋に行ってみようとの考えがあるようです。

 それだけ靴先進国のドイツでは靴と健康について誰でも熟知しているのですが、日本では情報が少ない問題もあり残念ながら靴と健康はリンクしていません。

 この違いは何処にあるのかと云えば、情報量もありますが根本的には幼少期の靴教育にあるのだと思います。その意味で私の知る限りでは日本で初めて、幼児に正しい靴の履き方を教えられる本格的な絵本が発刊されたことは大変意義深いことだと思います。
写真②

作者の願いと良書の理由

 作者は、あとがきで読者のみなさまへ、“大人でさえ靴を上手に選び、正しく履くことが難しい状況で子どもたちに何に気を付け、何を教えればいいのでしょうか”と問いかけています。

 靴を販売していると、子どもの靴選びは直ぐに大きくなるからと親が大きめの靴を買い与えています。仮に子どもがこのサイズで良いと訴えても更に大きい靴を買い与える。つまり靴の履き方、選び方を知らないで育った親が我が子にユルユルした靴を履かせている負の連鎖があります。

 子どもに正しい靴の履かせ方を教えても靴選びで無意識に親が邪魔をしている現状があります。しかし、この絵本は親が読み聞かせることで自身の問題にも気づき我が子と健康について共有できる良書なのです。

 学校教育では食育について大変熱心に指導がされています。歯科健診や予防医学協会からのアドバイスもあります。しかしながら靴教育は一部の私立だけでの取り組みとなっており、何とか全国的に学校教育の指導に加えてもらえないものか切なる願いなのであります。

発行元 合同会社SOCCA 下記サイトから

SOCCA
かんのシューズ
(社)フット&ボディ バランス アジャストメント機構
(社)足と靴と健康協議会
(社)岩手県バスケットボール協会
(株)バランスケア・ラボ
バランスケア・ネットワーク
Hyggelig

この記事を書いたプロ

管野博久

足元からバランスケアをする靴合わせのプロ

管野博久(有限会社 かんのシューズ)

Share

関連するコラム

管野博久プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
0197-24-8192

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

管野博久

有限会社 かんのシューズ

担当管野博久(かんのひろひさ)

地図・アクセス

管野博久のソーシャルメディア

facebook
Facebook

管野博久プロのコンテンツ