スマホマーケティングで北陸の企業を世界につなぐ（2/3）

根拠のあるデータに基づいたインターネットマーケティング

地方の特色を発信し、真に地方創生することこそネットの役目だと感じた髙平さんは、東京のIT企業を退職。Iターンを決意し、富山県高岡市へ移住。出版社に転職してネットとは違う紙媒体の世界に飛び込みました。

出版社では、地方における従来の媒体の影響力を実感。同時に、地元企業が正しくネットを活用できていない様子も痛感しました。いつしか北陸の土壌に合ったインターネットマーケティング専門会社が必要だと確信し、2016年に起業してプロジェクトタネを立ち上げたのです。

プロジェクトタネの特徴は、根拠のあるデータに基づいて提案を行い、クライアントの課題を解決する点です。そんなアタリマエのことが、北陸では案外できておらず、相談する人もいなかったのです。「企業のホームページ制作であれば、まずはデータを収集して現在の状況を把握します。どこに課題があるのかを知ったうえで種をまき、水や肥料を用いながら、時間をかけて育てていく。そして花が咲くようなイメージです」

具体的には、Googleアナリティクスの活用や、どこがクリックされているのかを把握するヒートマップなどによってユーザーの行動属性をチェック。その上で、クライアントが求めているレベルに応じてカタチにします。

スマホに特化した戦略も特徴。「現在ネットユーザーの約七割がスマホ利用者。ですからPCサイトとは異なる戦略をスマホでは取るべきです。例えば、すきま時間に見やすい仕様にしたり、仮に女性ユーザーが多いことが分かれば、爪が長くてもタップしやすいような配慮が必要かもしれません」

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【次ページ】高い継続率、ほとんどのクライアントが成果を生み出す

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