遺産相続で失敗しない秘策を伝授（2/3）

相続における四つの失敗例を知っておこう

金沢で事務所を開業した森さんは、まず債務整理業務を多数受任します。森さんは依頼者と二人三脚で取り組み、借金苦で自殺まで考えた人たちを救済。信頼と実績を積んでいきました。

そんな森さんが今、積極的に取り組んでいるのは相続の手続きと遺言作成の支援です。これに関しても、「事務所内で大抵の手続きに対応できます」と話しています。

例えば、相続した不動産の名義変更や借金の相続放棄をする場合は司法書士として、預貯金の解約に必要な戸籍の収集や書類の作成は行政書士として森さんが対応します。

また、2015年に課税が強化される相続税の申告についても、共同事務所内に専門の税理士が所属しており、遺族年金に関する相談についても社会保険労務士が対応できます。万が一、相続争いになってしまった場合には、信頼できる弁護士を紹介するといった流れであらゆるケースに対処しています。

森さんは、遺産相続に関して多くの人たちが陥る失敗例を四つ挙げてくれました。

一つ目は、相続争いが起こってしまい、家族関係が崩壊してしまうこと。二つ目は、相続人の人数が多すぎたり、認知症の方や行方不明の方が含まれているため、遺産を分ける話し合い自体ができないこと。三つ目は、相続税が想定外に高すぎて、支払えなくなってしまうこと。四つ目は、借金などの「負の遺産」を相続してしまうこと。

森さんは、「こういった事態に陥らないよう、生前に対策しておくことが極めて大切です」と強調しながら、失敗しないための四つの秘策を伝授してくれました。

＜次ページへ続く＞

【次ページ】遺言書は相続争いを回避するベストな方法

次のページへ