創意工夫して想像以上のエクステリアを実現（3/3）

机上の絵が形になっていく過程が新鮮

内灘町にある、海が望める新築住宅のエクステリアを手掛けた際には、「飾り気のないシンプルなものにしてほしい」という要望でした。この時は、雑木林の中を歩くような庭を提案。こだわったポイントは、玄関までのアプローチに採用した六方石と、植栽したムサシノケヤキ。依頼主のライフスタイルとマッチした、まるで別荘のようなオープンガーデンに仕上げています。

野々市市の住宅にフェンスを設置した際には、木製のラチスを使用しましたが、古くなっても取り替えられるように一工夫。そのアイデアが好評で、「100点満点というお褒めの言葉をいただき、本当に嬉しかったですね」と顔をほころばせました。

「この仕事は好きでないとできません。試行錯誤して図面をつくり、工事に入ると天候や想定外の現場状況に悩まされる。でも、工事が進むにつれて、机上の絵が形になって、納得いくものに仕上がっていく。その過程が新鮮なのです。お客さまから『ありがとう』という声をいただくと、この仕事をして幸せだなと感じますね。庭づくりに悩んだらぜひ一声掛けてください」

将来は、鎌倉に自身が施工した庭を眺めながら飲食ができる、そんな飲食店を持つことが夢だとにっこり。座右の銘は「知識でなく知恵を求めよ。知識は産物だが、知恵は未来をもたらす」というインディアンの言葉だそうですが、まさに松田さんは、知恵を用いて工夫しながら、住む人の未来が豊かになるエクステリアを創っているのだと実感しました。

（取材年月：2017年2月）

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⇒イメージよりもワンランク上の仕上がりを目指す創造力が強み