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南村浩介

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南村浩介(みなみむらこうすけ) / 一級建築士

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コラム

契約書(請負契約書)に捺印する前に知ってほしいこと

2019年10月25日

テーマ:住宅

コラムカテゴリ:住宅・建物

ハウスメーカーや工務店と何度かプランのやり取りの打合せを進めていくと契約の話が出ると思います。
その時にこのようなことを言う営業がいます。
「とりあえず仮の契約を一旦交わします。」
「あとで変更ができるのでとりあえず契約書に捺印ください」

契約書に【仮】はありません
捺印する以上は実際の契約書になります。また、変更や破棄は簡単にはできません。
上記のような言葉でとりあえず押せばいいと思わせながら実際の契約を結ぶことになります。
このように安易に契約を結ぶことはやめましょう。
よくあることなのですが、なにが問題なのかというと
ある程度平面や間取りが固まっている中で概算工事費が出ていると思います。

その状況で請負契約書を交わすと言うのは非常に危険です。

請負契約書に書かれていることは大まかに工事費、工事期間、建物の大きさ、誰と誰が契約する等重要な取り決めがA4用紙に2枚程度で書かれ約款が添付され、その後に図面、見積りが添付されています。

契約の中にはどれも重要なことが書かれています。きちんと内容を読んで納得した上で捺印する必要があります。

ここまではよくわかっていると思います。契約書はおそらく1枚目に記名、捺印する項目や金額等重要なことが書かれています。その中に「設計図書○○枚、仕様書、見積書にもとづいて工事請負契約を締結する」というような文章があると思います。そのとおりの書類が契約書に添付されているか良く確認して下さい。

請負契約書は大雑把にいうと「図面どおりに決められた(見積りの)金額で工事を行います(行ってください)」という文書です。ということは図面や見積りがついていない状態での契約はやめるべきです。添付図面と違う部分があれば契約違反なので契約通り施工してもらうように要求が可能です。

まれに添付していた見積りに必要な項目が抜けていたので後で追加が必要などといって追加費用を要求する施工業者もいます。そんな場合でも図面に書いてあれば、契約書に書いてある通りなので契約工事費の金額で見積りに抜けている工事も行うよう要求ができます。

いままでの経験上、契約書に図面がついていなかったり、途中の簡単な平面図が付いているだけの契約書をよく見ることがあります。

工事中や工事完了後に問題が起き、私が見に行くと契約書の内容が曖昧な状態で問題となっている部分について何も文書を交わしていないということが多々あります。あきらかに施工された状態が法令違反であれば補修等の要求が可能ですが、打合せしたとおりにできていない等の問題で打合せの証拠が残っていないと是正の要求が難しい場合があります。

曖昧な契約書でも問題なく工事が完了し、住み始めてからもなにも問題が起こらなければいいのですが、実際に問題が起きたときに困るのは施主です。逆に曖昧にしておけば施工業者は都合よく逃げることができるのです。

契約時にはきちんと図面を添付して契約することをおすすめします。契約書については様々な問題や確認すべき点があります。

そして会社によって契約書に書かれている内容が違い、施主が素人であることをいいことにハウスメーカーや工務店に都合のいいように書かれている場合があります。

あと、注意しないといけないのは仮契約や申込書または手付金と言って数万円要求する場合も、ある意味契約になることがあるので要注意です。

私たちの業務で契約書のチェックも業務を行っていますのでご連絡ください。

このあとコラムで何回かに分けて契約書の説明と注意点を書いていきます。

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