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栗山勇次プロのご紹介
3年後4年後の状態に責任を持つ正直な塗装職人(2/3)
3年後4年後に理解される塗装の仕事の良し悪し
「実は、外壁塗装は塗った直後は誰がどんなペンキを塗っても同じように美しく見えるんです」。例えば下処理の水洗い。素人目には水をかけただけでも洗浄したように見えますが、本来は埃を完全に落とした時にはじめて洗浄をしたといえます。洗浄不足が原因で剥がれる事も多々あるのです。そして、適材適所で下地にあった材料を、ちゃんとした分量で塗っていく…。その一つひとつの工程を丁寧にやっていくと、耐久性に優れた塗りができあがるのですが、仕事の良し悪しが分かるのは2年後、3年後のこと。だから、誤魔化そうと思えば誤魔化せる業界であるのも事実です。
「でも、私は誰に見られても恥ずかしくない仕事がしたいんですよ。自分がどれだけ正直な仕事をしたのかが、私のプライドなんです」
栗山さんのこの姿勢は、ご自身の経歴にその根本にあります。栗山さんにとって塗装職人の世界は最初から目指したわけではなく、高校を中退したから入った世界。16歳の栗山さんには、高校は中途半端だったから仕事はケジメをつけて筋を通したい、との想いがあったそう。だからこそ遊び盛りの10代でも、厳しい修行に耐えました。
もう一つの影響は、親方の存在です。栗山さんの親方・吾妻忠善氏は、塗装職人として紫綬褒章を授与されるほどの腕利きの職人。その師匠の下で当たり前にやっていた正直な仕事が、今は栗山さんの仕事の基準になっているそう。「親方の教えが“恥ずかしくない仕事をしろ”だったんです」
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