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松田勇

ホスピタリティ・サービスを実践する経営コンサルタント

松田勇(まつだいさむ) / 経営コンサルタント

株式会社セルネット

コラム

第16回 当り前のことを当たり前に…凡事徹底 〜当たり前を極めてこそ本物…!

2021年2月9日 公開 / 2021年2月13日更新

テーマ:おもてなしサービス…コラム全集

コラムカテゴリ:ビジネス

【あなたに逢いたいを求めるお客様…日常のサービス体験を通じてあるべきサービスの真髄を探る】


茶道における「茶の湯の基本はもてなしの心」ということであり、千利休は高名な茶人であることは誰もが知っていることである。
ある堺の商人が千利休に対して茶の湯の極意をたずねた話がある。
利休言く「茶の湯の極意…と言っても難しいことであるが、あえて言うならば…」と言って答えた利休七則の有名な話しがある。

1、茶は服のよきように点て
2、炭は湯の沸くように置き
3、花は野にあるように
4、夏は涼しく、冬暖かに
5、刻限は早めに
6、降らずとも傘の用意を
7、相客に心せよ…と述べると、
それを聞いた商人は「そんな当たり前のことですか?分かりきっていることだ…」と当然のごとく言葉を返すと、利休はその商人に対して「あなたにこれが全て出来るとしたら、私はあなたの弟子になりましょう…」と告げたそうである。

利休の言わんとすることは、真の当たり前を知ることは難しいことを言っている。

1、茶は服のよきように点て…とは、服とは飲むこと。相手の気持ちを察し、飲んだ人にとって良い加減になるように、よく考えて点てること。

2、炭は湯の沸くように置き…とは、湯がよく沸くように炭の置き方…など準備の重要性を。

3、花は野にあるように…とは、花が自然に咲いた状態を感じさせる生け方の工夫を。

4、夏は涼しく、冬を暖かに…とは、夏を涼しく、冬を暖かに感じさせるため、水や色、音…など五感を使って皮膚感覚で感じさせる工夫をすること。

5、刻限は早めに…とは、焦ることなく、時間に余裕の心がもてるようにする心掛けが大切であること。

6、降らずとも傘の用意を…とは、備えを怠らない心掛けの大切さを。

7、相客に心せよ…とは、一期一会の縁を大事にする気づかい、思いやることが大切であり、そのことが茶の真髄である…ということを説いています。

つまり言葉の知識として知っていることを、その真の意味合いを知り、実際に行うことは難しいことを言っているように思う。

人に挨拶する…これも当たり前のことである。
しかし、真の挨拶の意味を知って出来ている人はどれだけいるだろうか…難しいことである。

挨拶という礼の本質は、出逢いに感謝し、思いやる心を添えてこそであると思う。
その心なければ、事務的な単なる所作であると思う。

誰にでも出来る挨拶であるが、誰にも出来ない挨拶の極みは、心を添える深さであると思う。その心は、声のトーンや表情、しぐさ…などの相手に映るノンバーバル(形)を通して映し出されている。

相手がお客さまであるならば、ご来店への感謝の心を添える「いらっしゃいませ、ありがとうございます…」が真の挨拶であると言える。

部屋に入る際にはドアをノックするプロトコールマナーでは3回とされている。ドアのノックは相手への気づかいである。
一般的には3回であるが、もし1回で部屋内の人が気づいた場合どうであろうか…続けて2回、3回とノックすることは失礼にならないだらうか…?

他にも約束ごとは守る、報告をする、連絡をする、お礼を述べる…などは当たり前のことである。

こうした当たり前は人の道であり、おろそかにすることは、いくら立派な高尚なことを言っていても人間性そのものを問われることになる。

当たり前を極めてこそ本物であり、いつもこうありたい自分を思う…。

この記事を書いたプロ

松田勇

ホスピタリティ・サービスを実践する経営コンサルタント

松田勇(株式会社セルネット)

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