「アートがある町は豊かで楽しい」。水戸の町から現代美術の魅力を発信（1/3）

水戸に縁のあるアーティストの個展を開催するギャラリー「ARTS ISOZAKI」

　廃ビルをリノベーションし、現代美術を発信する拠点として水戸の町に誕生したアートギャラリー「ARTS ISOZAKI」。2018年9月にオープンして以来、国内外で活躍するさまざまなアーティストの個展を開催しています。ギャラリーをディレクションする磯崎寛也さんは、十和田市現代美術館立ち上げや数々の国際展、アートプロジェクトに携わってきたアートディレクター。

　「赤坂アートフラワー」や「あいちトリエンナーレ」、「十和田奥入瀬芸術祭」など、磯崎さんが過去に携わったアートイベントではアートを町中に展開する企画も多く、「アートがいかに公共性を持ちうるか」という考えを徐々に深めていったと話します。

　「テンポラリーなスペースでイベントを開催するだけでは、町の中に現代美術を定着させるのは難しいと考えるようになりました。若い世代が現代美術に触れ、興味を持つきっかけを今後も作っていきたい。そのためにも恒常的な活動ができるスペースを持とうと考え始めたのが、ギャラリー立ち上げのきっかけです」

　「ARTS ISOZAKI」で開催される個展のコンセプトは、“リレーショナル”“ストリート”“コンセプチュアル”。磯崎さん自ら、水戸に縁のある才能あふれるアーティストに声をかけ、水戸の町から多彩な表現を発信しています。

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