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コラム
環境徒然5 -土間(縁側)空間を活かす-
2013年1月26日 公開 / 2014年8月1日更新
中古の古いマンションを購入しリノベーションする方が増えております。
その時に提案をしたものです。
その時に、初めに話題にあがりいつも通る道の問題があり、考えることが、環境的なこと、つまり断熱性です。
古いマンションや一戸建ての住宅だと断熱材が施されていなく、アルミサッシも断熱性が悪いものがほとんどなので、その際、断熱材を敷くのも大工事となる、アルミサッシを取り換えるのも大変で、ある程度の金額も必要ということで、
土間空間を部屋(リビングなど)と開口部のある部分の間に差し込むことにより、土間空間を断熱層として利用する提案です。それがこの手書きのパースです。
もちろん、他にいくつかのメリットがあります。
・断熱するための空間として利用、冬は暖房された部屋内の暖かい空気をガラス面で冷やさなくできる、また夏は、太陽の光で暖められた空気を部屋内に持ち込まないようにできる
・趣味のものの利用空間や保管の利用価値をつくる(自転車・バイク・アウトドア・コレクションなど)
・古民家の縁側としての空間
・サンルームとして利用できる
・もちろん建具を開け放てば、ひとつの大きな部屋として広がりを演出する
・内建具を木製にすれば、アルミサッシの金属の殺風景な物を取り払うことができ、木のぬくもり、肌触りを感じられる空間に仕上げられる
・広い居住空間を目指していると、不足しがちな収納を土間(縁側のいちばん奥)の延長として確保する。
など、さまざまな利用価値と共に、住環境も向上し省エネにも寄与できるのも利点です。
マンションを購入しリノベーションすることを考えてらっしゃる方やご家族の場合、築年数がそこそこ大きい集合住宅を手に入れるパターン多いと思いますが、その時、資金的にも、広い空間を求めることができても、ただただ広いだけでなく、この自分のすまい、また、自分たちの住まいのひとつの見せ場をつくるのも素晴らしくないでしょうか。
上写真は、土間空間(縁側)を活かした、オフィスの例です。
フローリング部分は、素足で上がります。
床板の色が変わったように見えるのは、さくら、かば、なら、松、パイン、ヒノキ
などのいろんな無垢材を貼り合わせて変化をつけています!
家のはなしをしてみませんか?
山本幸司
山本建築設計事務所
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