環境徒然3

2012年9月28日公開 / 2012年10月19日更新

テーマ：家づくりの考え方

コラムカテゴリ：住宅・建物

自分で自分が“建築家”と名乗るかどうかは別として、いわゆる住宅メーカーやリフォーム会社との違いは、環境やエネルギーに対してだけでいうと、建てない選択肢があるというカードを持っているかに違いがあるような気がする。

もちろん、日常的にそういった提案がなされて、実現されたことは皆無だが、こと環境に関していえば、そのスタンスは重要だと考える。
なにより、建物を建てるより、建てないほうが地球という規模で考えると、よいという正論になるが、経済活動や人間活動を考えると建てるのは当然だ。
だからどうせ建てるなら、環境に自分よがりでもよいから自然や地球によりいいものを！というのが、今日における省エネやスマートハウスの発想の出発点だ。

そこの普通に価値感の重きを置くのが山本建築設計事務所のそもそもの発想の原点で、日常的になりつつある自然との共生が普通になる今こそ、自分の普通とは何かをちょっと深く考えるのもいいかもしれない。

暮らすってなんだろう？将来何がしたいのだろう？という普遍的な疑問でもいいかもしれない。

ただ、住宅メーカーやリフォーム会社は、決められた枠内でつくることが前提なので、いまいちしっくりこない時もあるかもしれない。その時は、あらためて環境を考えて、普通を見つめなおすのもアリだろうと思う。

家のはなしをしてみませんか？

山本幸司
山本建築設計事務所
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