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コラム
環境徒然
2012年7月5日 公開 / 2015年6月3日更新
上の図は、住宅におけるエネルギー消費の構成と、その省エネ方法を示した図です。
(見えにくい方は、こちら)
住宅では、年間で比べると、照明や家電のエネルギー消費が最も多く(約45%)、次いで、給湯(約30%)、冷暖房(約25%)といった順番になります。
意外と冷暖房が少ないのですね。
そして、照明や家電が年間、昼夜を問わず稼働時間が長いので、このような結果になります。
この中の、給湯や照明、家電はもちろん機器や日々の工夫によって省エネ、節電の効果は大きいですが、機器の購入または、システムの導入とそのランニングコスト、経年による劣化、機器の進歩による陳腐化の為、維持に対する費用対効果はみえづらく、そのコストも増大していきます。
もちろん、設備を更新してくことによって省エネ効果は維持できることでしょう。
ですが、私のような建築設計者が見ていただきたいのは、そこだけでなく建築的な手法で省エネ、節電に寄与できるところです。
それが、冷暖房エネルギーの対策部分です。
“建築的(プラン、デザイン)な工夫によって実現が可能。しかも、コストもあまり変わらない。”
と、キャッチ―には書いていますが、設備機器のような機械的手法ではなく、
建築的手法(プランニングやデザイン)のような※パッシブデザインにより、住宅の潜在的な省エネ、節電能力を底上げしようじゃないかということです。
しかも、本来必要である、例えば庇を敷地の方位や特性に併せて、出幅や形状を工夫するだけで、夏は日差しを避け、冬は光を取り込むことができる。なんてことも簡単です。断熱、通風に関しても同じことだといえます。
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※パッシブデザイン:建築の設計手法のひとつ。特別な機械装置を使わずに,建物の構造や材料などの工夫によって熱や空気の流れを制御し,快適な室内環境をつくりだす手法。
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照明の省エネ、節電に関して言えば、日中の光をうまく部屋に取り込むことによって昼光利用ができたりもしますよね。
今後、住宅における省エネルギーが必須になります。
これは間違いないと思います。建物は一度建ててしまうと更新や改修、リフォームは難しい。そして、長く住み続ける、続けたいからこそ、建築的な工夫による省エネルギーを実現することを今から考えることが大事だと思います。
【家のはなしをしてみませんか?】
山本幸司
山本建築設計事務所
〒657-0836 神戸市灘区城内通4-2-22-2B
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