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坂部智子

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坂部智子(さかべともこ)

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

コラム

その後の母

2017年10月12日

コラムカテゴリ:医療・病院

誤嚥性肺炎と熱性けいれんでの入院後3週間ほどで退院。
小規模多機能施設では、ソフト食を用意してもらい、時間をかけてゆっくり食事介助をしてもらっているようだ。
車いすでトイレまで連れて行ってもらい、二人介助で便器に移る。
座って、ちゃんと便も出たそうだ。
ただ、けいれんを抑える薬のせいか、以前よりも体が柔らかく、
しかも下肢筋力がすっかり落ちてしまっているので、なかなか足に力が入らないようだ。

この前の祝日、久しぶりに家に帰って来た。
(といっても、昼食後から夕方までの3時間ほどだけ)
今のカラダの状態で、家で過ごすことができるのか。
難しいことがあれば、工夫や改善ができるのか・・・などなど。
現場検証??お試しの機会として。

実際、昼食後(ほぼ完食)だったこともあり、ずっとウトウトしている。
(よだれの量ははんぱない)
お母さん、家やで!
帰って来たね~、久しぶりやね~
ほらほらみて~、みんなおるね~
うるさく話しかけ続けると、
「ふん」
「はぁ」
「あ゛~」
などと返事はするけど・・・愛想なし。
せっかく帰って来たのに・・・と少々がっかり。
しかたない。
それでもいつものように、三線弾いて賑やかになり、
訪ねてくれたオバ夫婦と一緒におやつを食べて・・・と楽しく過ごせた。
抱えて歩くことはまだ無理で、車いすでトイレまで行き、二人がかりでどうにか便座への立ち座りはできた。
やらやれ。
今週は、いつものようにお泊りで帰って来てもらおう。
狭い廊下とトイレ間口を少しでもスムーズに動くために、室内用の車いすを試しに使ってみるコトにした。
こんな仕事をしておきながら、
できるだけあるモノでの代用や工夫をメインにして、必要最小限の福祉用具で生活していたけれど、
何よりも母の安全、安楽さとこちらの体力的負担を減らすために、使えるモノは活用してみようと思いました。

トイレの扉は、向きを付け替えた方がいいようにも思うし。
これは、今週の現場検証??で、考えてみよう。

母、82歳
落ちた筋力を戻すことは容易ではない。
まして、母に自覚があって自ら運動をすることは不可能なのだ。
起きて座る時間を伸ばす、
立ったり座ったりの頻度を増やす。
座る椅子をあれこれ替える。
姿勢を変える・・・などなど地道な積み重ねを続けるしかない。
眠っている時間が増えているのは、それだけ疲れているからだね。

ほんのわずかな、母がこっちをちゃんと見ている時間が、ほんとうにかけがえのない瞬間になっている。

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