なじんだきゅうりの味
高校時代の友人の「実家の住宅改修」が、終わった。
先日も“もらいモンの~”というのを書いたけれど、
行くたびに、オバチャンが、娘たち(含む友人)が置いていった服を
「もし着れるんなら~」と あれこれひっぱり出してくださる。
友人はチビっこ(オバチャンも妹も)で、丈は私には短すぎるのだけれど
折り返してはいたら・・・とか、これは、7分袖ということにして・・・などと
一緒に盛り上がって、結局ほとんどもらってくる。
今日も、出来上がりの写真を撮りに伺って、“仕事”の要件が終わると
待ってました・・・とばかりに、
しかも今日は、もう持って降りるのがしんどいから・・・と
2階に上がらせてもらうと、店開きが始まった。
あれこれ着たり脱いだり・・・繰り返していたら
私の着方が悪くて 折れ込んだ襟を オバチャンが後ろから
そっと手を伸ばして直してくれた。
この感じ・・・
なつかしさに、一瞬 涙腺が緩んだ。
母と過ごした日常の中で 何度も何度も フツーに繰り返された光景。
今はもう 無い。
けれど なんだか、とても幸せな気持ちになった。
家に帰ったら、もう一度 ファッションショーを繰り広げようと思った。
母の前で。
ほんわり優しい気持ちになるような
“なつかしい光景”が ココロにあることが
たくさんあることが、とても幸せだと 思った。