コラム
あっちの世界
2011年8月5日
というのが、いったいどこなのかわからないけれど、
睡眠薬を飲みだしてから母は、ほとんどずっと、うつらうつらのこっくりさん状態。
あまりに寝なくて、夜間覚醒の頻度も増え、こちらがすっかりまいってしまい、
睡眠導入剤から、睡眠薬へと切り替えてもらったのが今週の月曜日。
飲んでから寝付くまでに3時間近くかかり、寝付いてからはおかげで朝まで
ぐっすりだったけれど、火曜日のデイサービスでは、
昼食後初めてベッドで2時間 爆睡したらしい。
帰ってからも、父が言うには、妙に静かでおとなしかったらしい。
夜、飲ませる量を迷ったけれど、昼間そんだけ寝たのなら・・・・と思い
また、全量飲ませた。
ら・・・・水曜日も一日中こっくりさん。
これではいけない。
起きているときに あまりに意識がここになくて、
足元もなにもかも 危なくて仕方がない。
ということで、半量に減らした。
水曜日の晩、木曜日の晩も。
ようやく、薬が抜けたのか、今朝は2時から起きてすっかり元気にうろうろ。
またまたこっちはたまったもんじゃあないけれど
それでも、目の焦点が少なくとも 顔の真ん前に来たときには合って、
すっとぼけた会話でも、どこかに接点がある状態に ようやく戻った。
もちろん、寝てくれたら正直助かる。
けど、そのために、昼間の母の時間まで 奪うことになっていた。
明らかに体はここにあるけれど、意識はどこ~???という状態。
睡眠薬の調節は難しいと、みっちゃん(幼馴染のDr)からも言われている。
種類、量、組合せ・・・など
人によって、まったく違うし、
同じ人でも、状況によって違う。
まだまだ当分試行錯誤。
しかし、薬で調整してしまうことに、久しぶりに罪悪感にとらわれている。
日中少しうつらうつらして、夜も細切れに眠たり起きたりするのは、
母の活動量(脳や神経の疲労度)には適したことなんだと思う。
あっちとこっち、行ったり戻ったり、母の好きなペースでふらふらゆらゆら。
それを、要はこちらの都合に合わせて、余分に無理やり寝させているので、
ひずみが起こる。
薬で無理やりに行かされている“あっちの世界”・・・・
こっちの生活、健康を守るために、
寝てもらうために飲ませる と決めたので
罪悪感なんてきれいごとを言っている場合ではなく
せめて、母の睡眠パターンに合って、少しでも楽に効果があるような
そんな薬のコントロールができるように
まだしばらく試行錯誤が続く。
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