マイベストプロ神戸
  1. 2010年表展作品のメイキング㉒(覚ver.)<軸木の準備と取り付け>
玉木龍一

伝統的・近代的な表具をつくるプロ

玉木龍一(たまきりゅういち) / 伝統工芸

玉木楽山堂

お電話での
お問い合わせ
078-851-7590

コラム

2010年表展作品のメイキング㉒(覚ver.)<軸木の準備と取り付け>

2019年3月23日

コラムカテゴリ:くらし

玉木覚です。

メイキング記事もとうとう20回を超えて、今回で22回目を迎えました。意外にも好評をいただいており、ビックリしています。
メイキング記事は掛軸を作る手順や方法を紹介する視点から書いているのですが、なかなか書く内容(手順)が多いです。

前回で耳すきまで完了しました。
ここまでくれば、掛軸の完成までもう一息です。



←耳すき完了です

今回は軸木の準備を紹介します。
軸木が『???』な方は、こちらをご覧ください。⇒こちらです。

軸木は、軸木に用いるための木の棒(長さ 2 mくらい)を掛軸に合った長さにカットして使います。木の種類は何でも良いわけではなく、杉がよく用いられます。
この理由には、杉はアクが出にくい材であることが挙げられます。木のアクが出たら掛軸が汚れますもんね。あと、木の反りの程度が大きいものやねじれているものは、掛け軸の仕上がりに悪影響を及ぼすので、使わないようにします。



←上:八双、下:軸木

今回は上の写真の軸木を使いました。軸先は『メイキング③<軸先の決定>』(⇒こちらです。)で選んだ「輪島塗艶有(直径8.5 分)」を使いました。やっと軸先の出番ですね。ちなみに、軸木の太さは軸先の太さ(直径)と同じものを用いるので、軸木は直径8.5 分のものを使いました。



←軸先:輪島塗艶有(直径8.5 分)

軸先は軸木の両端をホゾ加工して、ホゾに差し込みます(このときに、軸先がホゾから抜けないように少量の接着剤を入れておきます。)。
このときに、軸先をいがんだ状態で取り付けないように注意します。十分に乾燥させたら、軸木の準備は完了です。
次は、掛軸の袋(軸木を取り付ける部分)を準備します。





ここまで準備できたら、あとは軸木を袋に取り付けます。



←取りつけ完了



←別の角度から見たところ

これで軸木の取り付けが完了しました。
次は、八双の準備と取りつけを紹介します。
八双を取り付けると、もうほとんど掛軸が完成したも同然です。
まぁ、気を緩めてはいけませんが・・・。

次回もお楽しみに!

『2010年表展作品のメイキング㉓(覚ver.)』へ続く。

表具師 玉木楽山堂

https://www.tamakirakuzando.com/

この記事を書いたプロ

玉木龍一

伝統的・近代的な表具をつくるプロ

玉木龍一(玉木楽山堂)

Share

玉木龍一プロのコンテンツ