コラム
季節性インフルエンザに罹った従業員。休業手当の対象になることも。
2019年11月19日
インフルエンザで休んだ従業員がいた場合、それを有給として処理していますか。
それとも、欠勤として無給で処理していますか。
私の見てきた会社では、
有給(年次有給休暇)として処理しているところが多いように思います。
中には、ノーワークノーペイの原則通り、
休んだ分は欠勤扱いで無給としている会社もあります。
もちろん、どちらでも構わないのですが、季節性のインフルエンザで、
周りへの感染の懸念から会社として出勤禁止したい意向がある場合、
法的に少し問題がでてくるのです。
どういうことかというと、「会社都合」での休業ということになってくると、
労基法上の休業手当の支払い対象になってくるのです。
休業手当というのは、会社の都合で労働者を休業させた場合、
平均賃金の60%を補償しなければならないのです。
例えば、日給1万円の従業員だったら、1日休ませたら6千円です。
問題となる場面としては、季節性インフルエンザに罹ったものの、
従業員本人は仕事に出てきたい、でも会社としては出てきてもらっては困る、
と考えているケースです。
あまりない事例だとは思いますし、
前述のように大体が有給休暇で処理したりしますが、
有給がもうない、欠勤扱いされ賃金を控除されたら困る、
という従業員もでてくるかもしれません。
そのため、このような場合には、休業手当の支払いが必要である、
ということも念頭に置いておいてください。
関連するコラム
- サービス残業対策③ 2013-08-27
- サービス残業対策④ 2013-08-28
- 雇用確保措置は整っていますか。 2013-10-31
- ストレスチェックは年何回やればいいの?? 2016-03-03
- 社長の労災保険 2013-09-20
コラムのテーマ一覧
カテゴリから記事を探す
三谷文夫プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。
三谷文夫のソーシャルメディア