パートに年次有給休暇はない、という会社。それって法違反です。

2019年6月17日

テーマ：労務管理

コラムカテゴリ：法律関連

コラムキーワード：年次有給休暇　義務化

中小企業で、年次有給休暇について最も多い勘違いが、
「正社員にはあるけど、パートさんには有休はない」という認識です。

これは、経営者、労働者ともに言えると思っています。
働く側も「パートだから有休ないのは、仕方ない」という間違った認識があって、
それで労使ともに間違ったまま来ている、という事業所もあります。
ただ、これは労基法に違反していますので早期に修正してください。

このようなことは、単に正確な情報を労使が持っていないためだと思われますが、
最近では、いわゆる「年休5日取得義務」がスタートしてこともあって、
経営者も労働者も年休そのものについての認識が正しいものになってきたように感じます。

パートさんの年休について確認しておくと、
週の労働日数に応じて年休が与えられます。
例えば、週1日3時間勤務のパートさんでも、入社半年経ったら1日分の年休が付与されます。
さらに、週5日勤務のパートさんでは同じく10日間分付与されます。

詳しくは兵庫労働局のHPで確認できます。
https://jsite.mhlw.go.jp/hyogo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/roudoukijun_keiyaku/_79880/nenji_yukyukyuka.html

「パート」「正社員」という区別ではなく、
働く日数（時間）によって年休は付与される、
ということがポイントです。