マイベストプロ神戸

コラム

「労働時間管理」はタイムカードが必要と思っている社長へ

2019年3月30日

テーマ:労務管理

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 労働時間

日給で給料を支払っている会社(建設業界などによく見られます)では、
労働時間という概念自体に違和感を覚える経営者や労働者も少なくないのではないでしょうか。
いわゆる「何日働いてナンボ」の世界です。

そのような環境で仕事をしてきた方々にいきなり
「労働時間の管理をしてください」と言ってもなかなか受け入れてもらえません。
そもそも労働時間の管理といっても何をどうやったらいいか分からないからです。

そこで、まずは、

「出勤簿を作りましょう」

出勤簿と言っても新たに作る必要はありません。
勤怠に関する書類は、大体の会社が何らかの書式を使用しています。
日報とか作業記録等です。
そのような今使っている書式の空いてるところに
「仕事を開始した時刻」「仕事が終わった時刻」を書いてもらうようにする。

この「書いてもらうようにする」というところがポイントです。
これは労働者の方に労働時間に対する意識をもってもらうためです。

労働時間を記録する、という習慣がついたら、
次は、

「監督者(上司)がチェックする」

チェックとは、労働者の記録している時間が妥当かどうかを判断することです。
これが重要です。
この工程を経ることで、労働時間を「管理」していることになります。
労働者が労働時間を記録しっぱなし、だけでは管理したことにはなりません。

労働時間の管理=タイムカード。
このように思われている中小企業の社長も意外に多くいらっしゃいます。
しかし、上記のように紙で管理しても問題はありません。

労働時間管理の大きな目的は、長時間労働による健康被害を防ぐことです。
従業員の健康を守る。
その視点で労使で労働時間を確認しあえるモノを作成しましょう。

この記事を書いたプロ

三谷文夫

労使ともに幸せになるための労務管理のプロ

三谷文夫(三谷社会保険労務士事務所)

Share

関連するコラム

三谷文夫プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
0795-58-8815

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

三谷文夫

三谷社会保険労務士事務所

担当三谷文夫(みたにふみお)

地図・アクセス

三谷文夫のソーシャルメディア

facebook
Facebook

三谷文夫プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神戸
  3. 兵庫の法律関連
  4. 兵庫の労働問題・就業
  5. 三谷文夫
  6. コラム一覧
  7. 「労働時間管理」はタイムカードが必要と思っている社長へ

© My Best Pro