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春藤泰之

接遇向上に取り組む歯科治療のプロ

春藤泰之(しゅんどうやすゆき) / 歯科医

医療法人社団春藤歯科医院

コラム

タバコを吸わないのに歯茎が黒い人はメラニン色素沈着が原因

2015年9月3日

テーマ:ホワイトニング・クリーニングで白い歯を

コラムカテゴリ:医療・病院

歯茎が黒くなるのは、血流不足かメラニン色素沈着のどちらかです


歯茎が黒くなる主な原因は、歯の病気のために毛細血管の流れが悪くなることで歯肉が黒ずんでしまうか、歯の表面を覆う上皮の中にあるメラニン色素が増加して沈着しているかのどちらかが考えられます。

歯の血流を阻害する代表的な歯の疾患は、歯周病です。
歯周病は、早期の段階で正しくブラッシングをして、病気の原因になっている歯垢や歯石を取り除けば、血流も元に戻り健康なピンク色の歯肉を取り戻すことができます。

メラニン色素が沈着する原因は、人種や先天的な色素沈着か、喫煙による血行不良が考えられます。
喫煙をする人は、ニコチンやタールのような有害物質を吸い込むことで血管が収縮し、血流が悪くなります。
またタバコには、ビタミンCを破壊する成分も含まれています。
新しい皮膚が作られにくくなるため、肌が荒れやすくなり、シワが増えるといった皮膚のトラブルが現れやすくなります。

このようなトラブルから皮膚を守るために、メラニンが過剰に生成されるようになるので歯茎も黒く変色してしまいます。
タバコが原因の歯茎の黒ずみは、喫煙をやめることで元に戻すことが期待されます。

黒ずんだ歯茎をピンク色に戻す治療の進め方


タバコを吸っていないのに歯茎が黒い人は、歯磨きでも効果が出ないことがあります。
この場合は、歯科医院でレーザー治療を受けることでキレイなピンク色の歯茎を取り戻すことができます。

以前は、薬物を使ってメラニンを除去していましたが、痛みが長く続くことから積極的に治療を受ける人が少なく、あまり普及しませんでした。
最近では、メラニン色素が集まっている皮膚の上皮だけを除去するレーザーを使う方法が主流となっています。

技術が進歩し顕微鏡を使いながらレーザー治療を行えるようになって再発もほとんど起こらなくなりました。
レーザーは熱が蓄積するため、治療は水を注ぎながら行います。
技術が進歩し、メラニン細胞がきれいに除去できるようになっており、再発もほとんどありません。

黒ずんだ歯茎をピンク色に戻す歯科治療を受けましょう


このように歯科医院では、虫歯や歯周病だけでなく、歯や歯茎の黒ずみを改善する治療も行っています。

「タバコを吸っていないのに歯茎が黒ずんでしまったけれど、どうしたらよいかわからない」といった悩みは、ぜひ歯科医でご相談下さい。

歯科医院では、病気の歯を治すだけでなく、患者さんが気持ちよく毎日を過ごせるために歯のケアも行っています。
歯の汚れを取るホワイトニングや、歯茎の黒ずみを除去する治療は、保険適用外となり費用が高くなることもありますが、歯の健康を維持することにもつながるので検討してみてください。

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