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コラム
歯の間に食べモノが挟まる原因と放置しておくことのリスク
2015年8月18日 公開 / 2015年8月27日更新
爪楊枝が離せない! なぜ食べ物が歯に詰まるのでしょうか?
子供の頃や20代の頃までは、食べ物が歯に詰まることはほとんどなかったのに、最近は食事の度に爪楊枝を使って食べカスを取り除くようになった─という人はいませんか。
歯磨きをしても詰まった食べ物をとり切れず磨き残しがあると、口内の細菌などと結びついて歯周病などの病気を引き起こすリスクが高くなります。
正常な歯はアルファベットのUの文字状にきれいに並んでいます。
そして歯の構造は真四角ではなく、根元に向けて細くなっています。
隣同士の歯はぴったりと接触していますが、根元部分には隙間があり、丁度三角形のような隙間(歯間空隙 )ができています。虫歯や歯周病などで歯が欠けたり、歯茎が痩せると歯の密着した部分に隙間ができるため、そこから食べカスが入り込みとれにくくなります。
実は食べ物のカスは歯の病気を引き起こす栄養素なのです
放置されたままの食べカスは、それ自身が虫歯や歯周病の原因になるわけではありません。虫歯や歯周病は、口の中にあるさまざまな細菌が、主に食べ物の糖質と結びついて増えることが原因で起こります。
私たちの口の中には、500種類、唾液1ミリリットルあたり1億個もの細菌が住み着いています。
その中の1つミュータンス菌は、歯の表面につき、食べ物に含まれる糖質と結びついて歯に付着しプラーク(歯垢)を作り出します。
このプラークは、食べかすに含まれる糖分を使って次々と歯の表面に付着し大きくなっていきます。
これをバイオフィルムと呼んでいます。バイオフィルムはやがて酸を形成し、歯の表面を溶かしていきます。虫歯はこのような仕組みで起こります。
歯周病は、このプラークが歯と歯肉の間で繁殖し、歯を支える組織を破壊して、歯が抜け落ちてしまう病気です。
正しい歯磨きと歯科医のクリーニングで歯の病気を予防しよう
虫歯や歯周病を引き起こす菌は、口内にいる細菌が食べ物に含まれる糖質と結びつかないように、毎日の歯磨きを正しく行い、食べ残しを口の中に残さないようにしなければなりません。
プラークは、口の中を水ですすぐだけでは取れないので、歯ブラシ以外にデンタルフロスや歯間ブラシを使って丁寧にクリーニングをします。
正しいブラッシングやフロス、歯間ブラシの使い方、歯磨き指導や歯のクリーニング(予防歯科)は当院で行っています。
歯の病気になる前に、定期的に歯科医でクリーニングや歯の病気のチェックを受けて、健康な歯を維持していきましょう。
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