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コラム
歯垢や歯石は放置すると大変なことに!定期的に除去しよう
2015年8月14日
歯垢と歯石の違いは何ですか? 歯磨きで除去できますか?
歯の病気の原因とも言われている歯垢や歯石はどのようにしてできるのでしょうか。
また、どちらも正しく歯磨きをすれば取ることができるのでしょうか。
簡単に言うと歯垢は歯磨きで取り除くことができますが、歯石は磨き残した歯垢が唾液に含まれるミネラルと結合して硬くなったもので、歯磨きで除去することはできません。歯石を放置しておくと歯にどんどん付着して増えていき、歯肉を刺激して歯周病を引き起こします。
歯垢や歯石のできるメカニズムを知り、虫歯や歯周病になる前に、定期的に歯科医で歯石除去を行って、いつまでも健康な歯で過ごしたいですね。
歯垢や歯石ができるメカニズム
歯垢は食べ物のカスが集まったものではありません。歯垢は、食事により変化する口内のPhから歯を守るために、唾液の成分から作られた薄くて透明な膜状のものに口内の細菌が付着して増殖していきます。歯垢は、食べ物に含まれる糖分を使って増え続け、粘り気のある物質を作り出して歯の表面にどんどん付着していきます。
口内には、300種類、10億個もの細菌がすみついており、歯垢は毎日作られています。この歯垢は、正しく歯磨きをすることで取り除くことができますが、除去できずに残った歯垢が、歯石に変化すると、歯磨きでは除去できずに歯の表面に溜まり、やがて歯茎にまで付着するようになり歯周病を引き起こします。
歯周病は自覚症状が無いために、すでにかかっていても気づいていない人の方が多いと言われています。症状としては、初期の段階では、歯磨きのときに出血がみられるようになります。やがて、歯茎が腫れて出血し最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は、口の中だけでなく肥満、糖尿病、脳梗塞、気管支炎、心筋梗塞、腎炎、低体重児出産の原因になることもあります。
歯石を残さないためには歯科医で定期的にチェックを受けましょう
2011年に厚生労働省が行った歯科疾患実態調査によると、日本人で毎日歯を磨いている人は95%、2回以上磨く人は73%もいるにもかかわらず、歯石が原因となる歯周病は、日本人成人の8割がかかっているというデータがあります。
毎日歯磨きをしていても、正しく磨けていなくて食べかすが口の中に残り、歯石が溜まっているということがよくわかりますね。
一旦歯石ができてしまうと、毎日の歯磨きでは除去できません。
定期的に歯科医でとってもらうようにしましょう。
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