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竹宮秀紀

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竹宮秀紀(たけみやひでき) / 鍼灸師

燦光はりきゅう整骨院

コラム

手根管症候群(バネ指、指先のシビレ、中指第二関節の痛み腫れ)

2023年5月22日

テーマ:遠絡療法

コラムカテゴリ:美容・健康

手根管症候群(バネ指、指先のシビレ)


手指の主に中指、薬指のシビレがある場合に首に特に異常が無い時に手根管症候群と診断を受けて根治には手術(手首の神経の通路を広げる)が良いと言われる場合がよくあります。
今回はこの手根管症候群を遠絡療法と東洋医学的な観点から考察してみます。
結論からいうと手根管症候群は写真にある「心の領域」、つまり胸椎の4,5,6番の脊髄神経のパフォーマンスの低下により起こります。手首が原因ではありません。「えぇ~!!でも手首の隙間が狭くなって起きると聞きましたけど、、、」
検証してみましょう。

手首が原因である矛盾点

1,多数のケースで両手に発生。
 まず片手から症状が出始め時間差を置いて反対の手もシビレ出す。
あるいは両手同時にシビレる。
もし、手首が原因なら両手に症状が出る説明がつかない。
2,多くの場合中指の第二関節の腫れや痛み、又は中指と薬指の腱鞘炎を併発している。
腱鞘炎は自覚症状がない場合もあり、丁寧に患者様の手の平を触ると凸凹した圧痛がある。
腱鞘炎は西洋医学的解釈は通常手首の圧迫による症状ではなく使い過ぎによるものとされる。中指第二関節の痛みも側副じん帯の炎症。
3,手術をしても改善されない例が多々。
手根管症候群は東洋医学的には「心包経」の血瘀により発生するので、手術をすることにより「心包経」の経絡が一時的に流れが良くなり手術により症状が改善されることもありますが、胸椎にアプローチしていないので再発や全く改善されない例もある。
4,遠絡医学的には、両手ほぼ同時に掌全体と指先がシビレる場合は脳幹部の水の流れが悪い場合がある。この場合は両足の靴下型のシビレも併発する場合がある。
このケースは手根管症候群との鑑別診断をして、治療法も変わってきます。

遠絡療法、東洋医学的な考察




1,時間差はあれど両方に出る症状は左右に共通する人体の真ん中に原因がある。この場合は胸椎。
2,腱鞘炎は血瘀による病理産物であり、以前にも考察した通り中指の腱鞘炎やバネ指は胸椎に起因。
3,シビレは血虚であり「心包経」の経絡の詰まり。
4,必ず胸椎の「心の領域」に圧痛がある。
5,胸椎を中心に施術をすると徐々に改善する。酷いバネ指は改善までに半年くらいかかります。
 
治療法
胸椎周辺の「心の領域」への鍼灸施術や「腎」の強化と「心包経」の血瘀の改善のため手足のツボや「任脈」(お腹側の真ん中の経絡)を施術。

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