木造、RC、ツーバイフォーと住まいの構造を熟知し、問題解決型のリフォームを展開（3/3）

既存部品の再利用などにより、手間を惜しまずコスト削減

　音楽教室を開いている依頼者の自宅では、レッスン音がリビングに響くなどプライベートが確保できないケースがありました。

「大規模なリフォームが難しいとされるツーバイフォー住宅でしたが、リビングや階段の移設、入り口の増設などによって解決へと導くことができました」

　依頼主からは「私たちの悩みと向き合って1週間で3パターンものプランを出してくださり、安心してお任せできました」という喜びのメールが届いたそう。

　こうした構造に関わるリフォームは、森本さんがもっとも注意を払う点です。耐震性や強度を確保するための柱や筋交いの施工、耐力壁は残したり、梁を補強したりと、構造計算した上での対策を細やかに行います。

　さらに「低予算でもあきらめる必要はありません。大切なのはアイデアとバランスです」と森本さん。ドアやサッシなど既存の部材を再利用するなど、コストを抑えるための手間も惜しみません。

「住宅を中心に手がけつつ、これからは地域の集会所やマンションの共用部分を使いやすくするなど、街づくりのニーズにも応えていきたいと考えています。慣れ親しんだ地域をより暮らしやすく、活性化できるようなリフォームプランを提案し続けたいですね」と思いを語りました。

（取材年月：2019年1月）

■森本薫樹プロのプロフィールを見る

⇒建物の構造に合わせて問題解決型のリフォームを実施