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藤本尚道

職人かたぎの法律のプロ

藤本尚道(ふじもとまさみち)

「藤本尚道法律事務所」

コラム

年齢計算がむずかしい

知って賢くなる!

2016年6月22日

 実は、昨日は私の誕生日でした。FaceBookなどでたくさんの皆さんからお祝いのメッセージを頂戴し、たいへん嬉しい限りです。ホントにありがとうございます。

 さて、誕生日つながりで「年齢計算ニ関スル法律」についてお話をしたいと思います。まず、ここでクイズです。私は1958年6月21日午前9時20分に誕生したのですが、私がひとつ歳を取る瞬間はいったいいつでしょうか。
(A)6月20日午後12時
(B)6月21日午前0時
(C)6月21日午前9時20分

 正解は(A)の6月20日午後12時です。え? 6月20日の午後12時と6月21日の午前0時はまったく同じ瞬間じゃないか…って、そこに気付いたあなたはエライ。たしかに同じ瞬間なのですが、それを誕生日「前日」とみるか、誕生日「当日」とみるかに大きな違いがあるのです。

 この点「年齢計算ニ関スル法律」の第1項は「年齢は出生の日より之を起算す」として、民法の「初日不算入の原則」の例外を定めています。そして第2項が民法第143条を準用する結果、「年齢は暦に従って計算すること」や「期間は起算日に応当する日の前日に満了する」こと等が明確にされています。これらの規定により、6月21日生まれの私が1つ歳をとるのは、6月21日ではなく前日の6月20日が満了する「午後12時」(24時0分0秒)と解されているのです。

 それで結局は何がちがうの…というあなた。実は、この法解釈から私たちの日常生活に発生する影響が幾つかあるのですよ。たとえば選挙権。まさに今日、参議院選挙が公示され、7月10日の投開票がなされることはご存知ですね。そして今年から「18歳選挙権」が実施されますが、今回の参議院選挙に投票することができるのは、平成10年7月11日生まれの人までです。平成10年7月11日生まれの人は平成28年7月10日の満了をもって18歳となるので、投票日当日には18歳です。したがって、投票日翌日が誕生日である人にも選挙権があるという結論になるところです。

 同じく「学齢」の問題があります。学校教育法は、保護者が子どもを小学校に就学させる義務について、「子の満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから」と定めています。そのため、4月1日生まれの子どもは3月31日の満了時(午後12時)に満6歳になり、4月2日生まれの子どもより学年が1つ上になるという計算になります。

 たった1日の違いですが、学齢については1年の差を生む大きな違いになるのですね。たかが年齢、されど年齢…と申し上げておきたいと思います。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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