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コラム

「拙速」があぶない

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2013年12月14日 / 2013年12月17日更新

 北朝鮮のナンバー2と言われた張成沢・元国防副委員長が、12月12日に開かれた特別軍事裁判で、「国家転覆の陰謀行為」を理由に死刑判決を受け、ただちに処刑されました。張氏は金正恩第一書記の叔父であり、「金ファミリー」の一員として第一書記の「後見人」をつとめ、先月には訪朝したアントニオ猪木参議院議員とも面会していました。

 張氏が分派活動など「反党・反革命的行為」を理由に、全役職からの解任と北朝鮮労働党からの除名を決定されたのが12月8日ですから、そのわずか4日後には死刑判決を受け、即日執行されたことになります。恐ろしいまでの「超スピード裁判&死刑執行」です。

 私たちの感覚では、身柄が拘束されて4日後と言えば、送検されて勾留の裁判がなされ、本格的な取り調べに入ったかどうか…という時期にあたります。たとえばスーパーで商品窃盗(万引き)の現行犯で逮捕されたような、目撃証人もあり、物的証拠(防犯カメラの映像など)も十分にある事件ですら、起訴されるまでには勾留期限の10日いっぱいかかるのが通常です。

 張氏の「罪状」は、自ら政権を担う野心を抱き、金総書記死去を契機に工作を本格化させ、側近らを要職に引き入れて「神聖不可侵な存在」として君臨したうえ、軍にも働き掛けて金第一書記を排除し、国を乗っ取ることを画策したこと…とされています。この「罪状」は極めて複雑ですし立証命題も多いので、証拠物の捜索・差押、共犯者の逮捕・勾留や関係者からの事情聴取などを踏まえ、張氏の起訴が終了するまで早くて2~3か月、その後に審理が開始され第一審の判決が出るまでには、どんなに急いでも1年くらいは掛かるでしょう。さらに控訴審、上告審となれば、判決の確定まで2~3年掛かっても不思議ではありません。

 4日後に判決が言い渡され、死刑が執行されるというのが、いかに超々「拙速」であるか、ご理解戴けたと思います。裁判が長引いてしまうと、政権にとって不都合な事実が露見しかねませんし、反対勢力が地下で結集し軍事的手段による張氏の奪回を画策しないとも限りません。1日も早く「邪魔者を消去」する必要性があったわけですね。

 何でも「拙速」のウラにはちゃんと理由があるのです。我が国の「特定秘密保護法」が超スピードで可決・成立の道を歩んだことについても、国民がもっともっと「疑惑」の目を向け、そのウラにあるものをあぶりだす必要性があることを忘れてはいけません。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
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http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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