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藤本尚道

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藤本尚道(ふじもとまさみち)

「藤本尚道法律事務所」

コラム

「村八分」があぶない

ニュースの読み方

2013年3月27日

 今朝(2013年3月27日)の神戸新聞朝刊で、「加西市教育長ら賠償を」「『村八分』で人格権を侵害」との記事に接しました。いわゆる「村八分」にされた男性ら4人が、加西市の教育長ら近隣住民に対し、人格権を侵害されたとして損害賠償を求めた事件の判決が神戸地裁社支部であった…というニュースです。

 記事によると、携帯電話の中継基地局の設置をめぐってトラブルがあり、原告ら4人は「共同絶交宣言」なる文書を受け取ったそうで、その内容は、「近隣との関係が改善されない限り個人的な付き合いをしない」というものだそうです。その後、原告ら4人に対しては、旅行の積立金が一方的に解約されたり、近隣の葬儀の連絡がもらえなかったり…といった形で近隣からの「絶交状態」が続いたもようです。

 裁判所の判断は、このような「村八分」は、「社会通念上、許される範囲を超えた『いじめ』や『嫌がらせ』に当たる」というもので、被告らに対し計156万円の支払いなどを命じました。いや~、この現代でもあるんですね、「村八分」なんぞが…。

 「村八分」というのは、江戸時代に発祥したもので、「火事と葬式」の「二分」以外は村の共助関係からはずして絶交するという取扱いです。火事は延焼のおそれがあり、遺骸を放置することは疫病発生につながるので、この二つだけは村全体にも利害関係があるものとして共助対象にされました。

 古来は、狭い地域社会において共助関係からはずされると、入会地などの共同利用も許されなくなるため、途端に生活ができない状況に追い込まれました。「村八分」はまさに「死」を意味すると言っても過言ではなかったのです。しかも、村の「有力者」の意向に従わない…という理不尽な理由で「村八分」にされる例も少なくなかったと言います。

 おとなの世界でも、いまだに「村八分」なんぞが存在するということは、子どもの世界から「いじめ」や「嫌がらせ」を一掃することは、まだまだ「夢のまた夢」なんでしょうねぇ(涙)。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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