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藤本尚道

職人かたぎの法律のプロ

藤本尚道(ふじもとまさみち)

「藤本尚道法律事務所」

コラム

「散骨」があぶない?

知って賢くなる!

2013年3月14日

 最近、墓地の慢性的不足や宗教的儀礼からの乖離、家族関係の希薄化などの影響で、お墓を作らずに「散骨」を希望する人々が増えているようです。実を言うと、私自身も「死んだらお墓に入る」という既成概念にこだわることなく、「散骨」も視野に入れたい…などと考えています。

 ただ、現在「散骨」については規準となる法律がありません。「散骨」をして良いという法律がない反面で、「散骨」をしてはいけないという法律もないのです。他人の土地や公有地への勝手な「散骨」はもってのほかですが、自己所有土地への「散骨」や樹木葬と呼ばれる葬送については、日本国の「法律」というレベルでは、何も決められていません。これを規制する自治体の「条例」が幾つか散見されるだけです。

 「散骨」を禁止する法律がない以上、「違法」とまでは言えません。しかし、一定の節度と良識を前提としたものでなければ、「遺骨の遺棄」という刑法犯に問われる可能性も残されていますので注意が必要です。日本の現状は、法律が「散骨」という新しいカテゴリーに追いついていない「グレーゾーン」状態である…と言うことができるでしょう。

 他方で、「散骨」は、ひとつの「ビジネス」としても注目されています。さまざまな業者が「散骨」を手掛けていますが、たとえば「海上散骨」にあたっては、最低限以下の3点くらいは留意すべきだと思います。
① 遺骨を細かく粉砕すること。「パウダー状」にして、見た目に遺骨だとわからないようにすることが大切です。
② 海岸からの「散骨」はNGです。沿岸から最低10キロ以上離れた船上から行いましょう。漁業関係の養殖場などから離れるべきは当然です。
③ あくまで葬送の一形態であることを忘れないこと。船舶のチャーターが可能であれば、きちんとセレモニーを実施するのが良いでしょう。ただし、公共の乗合船の場合は、一般乗客に不快感を与えない範囲での簡単なセレモニーに縮小せざるを得ないと思います。

 私自身は「散骨」という葬送方法に抵抗感がありません。しかし、「散骨」については、個々人で意見が異なるのが当然だと思います。「供養の方法」に関して、個々人の選択枝を充実させるという観点からも、きちんとした「法制化」が望ましいのでは…と、私は考えています。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
http://mbp-kobe.com/lawyer-fujimoto/

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