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藤本尚道

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藤本尚道(ふじもとまさみち)

「藤本尚道法律事務所」

コラム

暴言・警部補の事件簿(その1)

刑事事件

2011年1月24日

 少し前のことになりますが、昨年9月、大阪府警東署の警部補が、遺失物横領事件の被疑者を約3時間にわたり任意の事情聴取をした際に、「殴るぞ」「手出さへんと思ったら大間違いやぞ」などと大声で怒鳴り脅迫した…とされる事件がありました。

 TVなどでも、被疑者の男性が録音した生々しい音声(まるでヤクザのような警部補の怒声)が流され、取調べの実態が垣間見えた思いがしました。この男性は任意の事情聴取だったので、ポケットの中の録音機まで調べられませんでした。しかし、逮捕・勾留されている場合は、そうもいかないので、仮に取調担当官から激しい暴言を浴びせられた場合でも、これを立証することはなかなか困難でしょう。

 私が被疑者・被告人からよく聞く「取調中の耐えがたい仕打ち」は、「耳元で大声を出す」「頭ごなしに怒鳴る」「机を手で叩く」「書類等を机に叩きつける」「イスを蹴る」などのほか、「長時間の正座」や「反省と称して立たせる」といったものもあります。

 このような場合に弁護人が抗議すると、警察サイドは「そのような行為はしていない」とあっさり否定しますが、少なくともその後の「仕打ち」がなくなりますので、やはり抗議するだけの意義はあります。

 この点、「取調過程の全面的可視化」が実現すれば、取調を行う側がすべての取調過程を録画・録音することになりますので、上記のような問題はすべて解決するのでしょうが、可視化の実現までには、まだまだ道のりは遠いようです。

 さて、検察官は、昨年12月にこの警部補を脅迫罪で起訴しましたが、通常の「公判請求」ではなく、罰金を前提とした「略式起訴」でした。やはり「身内には甘いんだなぁ」と感じて私もガッカリしたのですが、これには思いもよらぬドンデン返しがありました。それは、略式起訴を受けた大阪簡易裁判所が、「略式不相当」と判断し、公判を開くことを決定したことでした…。

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