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増尾倫能

人事労務の悩みに対応し中小企業を支援するプロ

増尾倫能(ますおとものり)

社会保険労務士法人 協心

コラム

美の探求

2018年7月4日

ジャズ・バリトンサックスのプライベートレッスンに通い始めてかれこれ2年程になりますが、一向に上達しません。「アドリブ・ソロを吹けるようになりたい」「もっと良い音色で演奏したい」と思い、だいたい月に2回のペースで習っているのですが、未だにアドリブ・ソロは上手く吹けないし、音色についてもまだまだ満足いくレベルには達していません。

 先日、あるフレーズをどうしても美しく吹くことができない私に対して、先生はこんなことを言いました。

 「増尾さん、技術や知識は進歩していますよ。でも、美しい音楽を奏でるためには、日常生活の中から常に『美』を探し求めるようにしてください。常に『美』を探し求める姿勢を持ち続けると、他人には感じられない『美』を見つけることが出来るようになって、そしてそのおかげで演奏がもっと美しくなりますよ」

 その道を極めようとする、所謂プロの方々でも、その道以外の日常生活から様々な刺激を受け、自分の世界を広げ、基準を高めていくそうです。
なるほど、いくら技術力が優れていたとしても、「何が美しいのか」が分かっていなければ、あるいは自分の考える美しさの基準が低ければ、いつまでたっても人を魅了する演奏は出来るようにはならないでしょう。また、自分が専門としていない分野に触れることで、違った角度で自らの道に光を照らし、新しい道筋が見えてくることもあるといいます。

 組織運営においても同じことが言えるかもしれません。

 自社の製品を作ったり、サービスを提供したりする社員の方々が、顧客の心に訴えかけるような商品/サービスを提供するためには、社員ひとりひとりの心を豊かにすること――美しいもの、上質なものに触れること――も役立つでしょう。会社の福利厚生策の一環として、皆で劇場に足を運びバレエ鑑賞をしたり、少しおしゃれに着飾った社員たちを高級なディナーに招待したりする会社もあるようです。
 一見、仕事とは関係ないような気がしますが、美しいものに触れ、上質を知ること。美しさや上質を知る社員が増えれば増えるほど、より顧客の琴線に触れる上質な商品やサービスの提供が可能になり、他社/他サービスとの差別化につながっていくことでしょう。

 ちなみに、私のサックスのレベルが上がらないのは日常的な『美』の探求が出来ていないことももちろんですが、そもそも練習量が足りないことに大きな原因があります。

 何事もそうですが、根本的な技術や意欲が足りなければ、いくら『美』を探し求めてもそれを表現することはできませんので、くれぐれもご注意のほどを。

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