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増尾倫能

人事労務の悩みに対応し中小企業を支援するプロ

増尾倫能(ますおとものり)

社会保険労務士法人 協心

コラム

部下の育て方

2017年11月20日

「俺の背中を見て覚えろ」

一昔前まではそういった部下の育て方も多く見かけられました。今でも職人の世界等一部では健在のようです。ところが現代では特に若者世代を中心に、そういった指導方法に対する「アレルギー」が顕著になってきています。

例えば次の仕事探しの場面でも、給与や休日等の条件面だけではなく、「先輩社員からの丁寧な指導があるか」「OJT等の研修体制が整っているか」等のポイントも同じように重要視されていることが、いくつかのアンケート調査でも明らかになっています。

さて、部下を育てると一口に言っても、当然部下にも様々なタイプがいるわけですから、ケース・バイ・ケースでその人に相応しい「やり方」というものが存在することになります。とはいえ、いくつかの共通する「コツ」のようなものはあるのではないでしょうか。

例えばこういった感じです。
1.前回よりどれだけ達成度が増したかを評価する
2.とにかく強みを伸ばす
3.部下が相談しやすい環境を作る

ではそれぞれ逆を考えてみましょう。
1.上司の頭の中にある「100%の成果物」に対する達成度で評価する
2.弱みを全て直させようとする
3.仕事中はしかめ面で、部下から声をかけ辛い雰囲気になっている

いかがでしょうか。逆の3つはいかにも「嫌な上司」そのものですよね。

特に2はよくやりがちです。部下の長所より弱点が気になってしまい、そこをとにかく克服させようと躍起になってしまう。そうすることで部下も自分の弱点にばかり気を取られ、せっかくの長所を発揮することができなくなってしまうのです。部下の強みをとにかく伸ばしに伸ばすことで、弱みがカバーされることもあるということを覚えておくと良いでしょう。

私も前職時代から部下の育て方について悩み、試行錯誤をしてきました。今では「あまり気負いすぎないこと」も基本姿勢として重要ではないかと考えています。

「部下も一人の立派な大人。こちらが手取り足取り教えなくても勝手に育っていってくれるはず。時にその背中をそっと押してあげることと、道を踏み外しそうになったときに道筋を照らすことで足りる」

この先も色々と試行錯誤を繰り返し、また違う方針ややり方に辿り着くかもしれません。
かつて「俺の背中を見て覚えろ」が正義だったことがあったように、部下の育て方も時代に応じて変化していくはずです。あまりに自分のやり方に固執し、そういった変化に対応できない上司にだけはなりたくないものですね。

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