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  1. スキューバダイビングはルールを守ることが安全で楽しめるコツです!
河口千弥

世界各国で潜ったダイビングインストラクターのプロ

河口千弥(かわぐちちや)

株式会社カナウ

コラム

スキューバダイビングはルールを守ることが安全で楽しめるコツです!

スキューバダイビングはさまざまな感動を味わうことができますが、水中という別世界であり自然界でのレジャーのため、ルールを守らなければ危険と隣り合わせということをしっかりと認識しておきましょう。決して無理はせず、余裕のあるダイビングプランで安全第一に楽しんでください。

ダイビングでは無理をせずに、休息をとりながら楽しみましょう

ダイビングでは「無理をしないこと」が事故防止になります。せっかくのダイビングだから少しくらい体調が悪くても潜りたいと思う方が多いのですが、体調に少しでも不安があれば潔くキャンセルしましょう。

二日酔いや睡眠不足、疲労感がある場合はNGです。このような状態では体が思うように機能しない上に、思考力が低くなったり、脱水症状や酸欠を引き起こしたりして事故につながる可能性があります。ダイビングをする前はゆっくりと休息をとって体調を整えてください。

また、本当にその日にダイビングがしたいと思っているかも確認してください。例えば、波が高い日のダイビングが苦手な方も多いので、そんな日にダイビングをする気がイマイチの場合は、無理をせずに後日に見送る勇気も必要です。

ダイビングを安全に楽しむには呼吸とリラックスが重要

ダイビングは自分のペースで楽しめるレジャーですが、メンタルが大きく影響してきます。体力や泳力に自信があったとしても、何か不安を抱えている場合は快適に潜ることはできなくなります。それはなぜかというと、ダイビングのすべての基本である呼吸は、メンタルの影響を大きく受けるからです。

もし、緊張や不安な気持ちのまま潜っていると呼吸は速く浅くなります。すると肺の換気効率が悪くなるので、肺の中に古い空気が留まり、酸素が効率よく体内に運ばれなくなります。そして息が苦しくなってしまうのです。

つまり、緊張や不安を取り除いておけば、呼吸は楽にできるということです。これは日常生活でも感じることができると思います。ストレスを抱えていたり、緊張状態が続いたりすると呼吸が浅くなります。

ダイビングは専門用語や独自の器材が多いので、初めて間もない頃は混乱して当たり前です。少しでも疑問や不安があれば、ひとつずつインストラクターに確認して不安を解消していきましょう。

さらにダイビングでのメンタルを強化するには、スキルアップが大切です。水中での緊急事態やトラブルへの不安を解消するには、トラブルを乗り切るスキルを身につけることが第一です。ダイビングスキルに自信が持てれば安心感も芽生えます。マスククリアや中性浮力、水中でのバランスなどの基礎的なスキルをしっかり身につけて、トラブルを防ぎましょう。

また、ダイビング中に息を止めたまま動くと肺が破裂する危険があるので、しっかりと継続して呼吸をすることが大切です。そして、気分をリラックスさせながらゆっくりのんびり動くことを心がけてください。特に浮上するときは、1分間に18m以下というゆっくりした速度を守ってください。

パニックや安全確認、浮力の不足などによる事故とその対策について

ダイビングの事故の原因は、パニック、病気、安全管理不足の人為的なミスが大半を占めます。日本では年間10~20人が死亡事故に遭っているという報告があります。また、それ以上に事故や減圧症になる方がいるということが現実です。

特に初心者とブランクのあるダイバーによる事故が多い傾向があるのですが、自然に対する捉え方の誤りや甘い考えが事故につながっていると考えられます。健康状態や体調を「これくらいなら大丈夫だろう」と油断したことが事故につながっています。

特に、パニックを起こすケースの原因は呼吸が苦しい場合や、呼吸ができないことにより死をイメージしてしまうからのようです。呼吸が苦しくなる理由は、周りのダイバーの泳ぐスピードについていけず運動量が増えていたり、過呼吸になっていたりするケースです。

ほかには、マスククリアができずに鼻から水を飲んだり、ほかのダイバーに近づきすぎてマスクを蹴られたりなど、スキル不足や安全意識の不足が原因の場合もあります。

運動量が増えていたらゆっくりスピードを落とすこと、過呼吸になっていると感じたら深呼吸のようにゆっくり呼吸を行うこと、マスククリアが苦手であればダイビングを行う数週間前から練習しておくことなどの対策を行いましょう。

ダイビング事故で、水底で見つかるケースがあるのですが、一旦浮上したのに浮力の確保ができないまま、オーバーウエイトが原因で沈んでしまうのです。浮上のスキルをしっかり身につけ、ウエイト調整を毎回必ず行う習慣を身につけて、事故を回避しましょう。

ダイビング歴が長くてもブランクがある場合は自分のスキルを過信しない

また、ダイビング歴が長いダイバーでもブランクがある場合に「すぐに感がとりもどせるだろう」と思い込んでいるととても危険です。

ブランクがあるということは同時に年齢も重ねています。加齢による体力の低下で、思っているより体が動かないとパニックに陥ることがあります。

40代以上の方のダイビング死亡事故の3割は病気が原因ですので、40代以上の方はダイビング検診を受けて、ダイビングをしても体に問題がないかを確認してからダイビングを楽しんでほしいと思います。

誰にでも事故が起きる可能性があるからこそ、海という大自然に敬意を払い、謙虚な気持ちでダイビングを行うことが大切です。決して自分の健康状態や体調を侮って無理をしないこと。これを心得て、事故を減らしていきましょう。

この記事を書いたプロ

河口千弥

世界各国で潜ったダイビングインストラクターのプロ

河口千弥(株式会社カナウ)

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