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コラム

人生百歳時代のライフステージと健康プラン

マインドフルネス

2018年2月3日

人生百歳時代のライフステージと健康プラン

冨金原 伸伍    

●内観をする(観心、内省)

 日本の医療費は40兆円を越えました。国家予算が約100兆円、国家運営費がその半分位といわれており、国家運営費に近い額が医療費となります。家計に例えると月給が40万円、生活費24万円、医療費16万円という事になり、この家の家計は早々のうちに破綻する事でしょう。
 今日医療は目覚ましい進歩を成し遂げ、衛生管理、栄養事情も良くなっているにも関わらず病人は増え続け、医療費も又増加し続けています。医学が進歩し栄養事情等が良くなれば十分な免疫力が備わって病気が減らなければならない筈なのに是は一体どういう事なのでしょうか。
 健康な体を維持する為にこの食べ物がいい、あのサプリメントがいい、というふうに健康体を全面的に自分の身体の外に求めた事に問題があるのではないでしょうか。健康を体の外に求めたが故に却って不健康になっているのではないでしょうか。
 40兆円を超えている現実からすると今まで体外に求めてきた健康に対する概念を今一度考え直すべき時が来ているのではないでしょうか。そこでその逆も又真なりで、その反対を考えること、詰り「内観」して心の内側を観ることも大きなポイントになるのではないでしょうか。
 今まで心の内側を観てきた人というと宗教家です。特に禅僧は瞑想で自分の心を観て悟りを開き、高僧や名僧といわれる人々を輩出してきました。彼等は禅による瞑想を通じて心のサイエンスを行じていたという事になります。そう考えると「瞑想」には大きなヒントが隠されているように思われます。
体外に何か本当のものを求めても真実を得る事は少ないことでしょう。畢竟、この世は浮いている世の中、即ち浮世なんですから実相とは程遠く意を異にします。外に求めるということは「外に行く=横に行く」であり、横恋慕、横しま、横取り、横領など、「横」に広がっていくことはトラブルが多くてあまり良い言葉は見つかりません。
 有史以来人類は、資源の収奪、領土の略奪等、「横取りの発想」ばかりしてきました。横取りで裕福になった人々がいる反面、取られて生活がままにならなくなった人々もいます。富の偏在により、不安定で混乱する社会を多方面で作り出してきました。

●瞑想で直感力を養う

 横取りの発想は駄目だとすると一体何がいいのか。「横取り」がダメなら「縦取り」しかないと思います。
 世界人口の74億人が地球に対してもし精神的に垂直に立つことになれば、垂直で「縦取り」」することが出来れば横や周囲に何の影響も出ないわけです。多くの針が針山に刺さっていても中心に向かっているので混乱を起こす事はありえません。「縦取り」とは、「直感」、「インスピレーション」を得るという事で、これを実践していくことが出来れば、争いは少なくなっていく事でしょう。
 禅僧たちは瞑想を介して直感力を養ってきました。これを「悟り」と呼び、「100%完璧な世界と、未熟な自分との間の“差”を取る」から「差取り→悟り」といい。この差が取れたら、「自分=神、仏、実相、真如、実有、真理、something great・・・」といった完璧な一つの世界に入っていけるのです。
 今迄は神や仏などという言い方をしていましたが、私は「宇宙エネルギー」だと解釈しています。「神=宇宙エネルギー」です。
 宇宙は真空ですが何もない状態ではなくエネルギーが充満している状態です。電気は媒体があるから伝わるわけで、電波が通じる宇宙には媒体としてのエネルギーがギッシリと詰まっているのです。

●「神人合一」の状態とは

 密教では、「阿字本不生を観ずるもの」と云ったりしていますが宇宙の完璧なエネルギーと、自分とが一体化することを「変性意識に入る」といい、「エクスタシーの状態に入る」、「恍惚の状態に入る」ともいいます。私は4年程前から瞑想を始めましたが、4ヶ月たった頃から今日迄に「恍惚」状態を10数回経験しました。恍惚の状態とは肉体があって、魂(精神)が肉体から離れる、「解脱」、「脱魂」という状態が起こり、精神体の自分が肉体の自分を見ている感じがします。
 変な姿勢でいると身体はきつくなって同じ姿勢では居られませんが、魂が体外にあると身体は物体と化するので何も感じず、いつまでも同じ状態で居られるわけですが、魂が身体に戻ってくると、身体が痛い、苦しい、しんどい、空腹など色々な感覚が戻ってきて五感で感じてしまうわけです。
 「脱魂=エクスタシー」の状態になったときはとても気持ちがよく、ヨガや瞑想を行う人が求めている世界は是なんだなとつくづく思う今日此頃です。

●宇宙意識の存在

 日本の合氣道の創始者である植芝盛平氏は、柔術・剣術等々色々な武道を極めた人ですが、修行をしていた時に「神人合氣の道を感じた」ことから「合氣道」にしたといわれています。植芝氏は、人にピストルで自分を撃つようにといい、相手が引き金を引いた瞬間に相手の心の内を読んで、ピストルの弾を避けたという逸話が残っています。
 これは、精神科学でいうとユング(カール・グスタフ・ユング:スイスの精神科医・心理学者)の云う「集合意識」に入った人ができる事と私は考えています。
 フロイト(ジークムント・フロイト:オーストリアの精神医学者・精神分析学者・精神科医)は、無意識の研究から個人の無意識を発見しましたが、フロイトの弟子ユングは、「集合意識(集合的無意識、空間作用域)」、所謂「宇宙意識」の存在を発見しました。
 「宇宙意識」とは一体どういうことか。
 どんな人でも以心伝心といった経験があると思います。或る人のことを考えていたら其の人とばったり会ったり、電話が懸ってきたり、食べたい物があると誰かが持ってきたり、其処へ食べに行こうと誘われたり、何かが不思議に繋がっていることを想像するには難しくないと思います。又、此の現象を「百匹目の猿現象」と謂います。
 九州の1匹の猿が芋を洗って食べていると、他の猿は当初何をしているんだろうと不思議がっていたが、あまりにも美味しそうに食べているので、2匹、3匹・・・と真似をして洗って食べる猿が増え、最終的には群れ全部の猿が洗って食べるようになり、是が100匹以上になるとエネルギーが高まり集合意識となり、その意識が青森に住む猿にも伝播して同じ行動をする猿が現れてきて、何時の日か日本中の猿が同じ行動をするようになる。これが「集合意識」と云われるものです。

●自分の信者をつくる

 漢字に当て嵌めるとよく判ると思いますが、「信者」をひとつの漢字にすると「儲」になります。儲けたかったら、100人の信者を養成したら良いと云う事になりますが、然し分かっていてもなかなか信者をつくるのは並大抵な事ではありませんので此処は逆に考えればよいと思います。信じて貰うのを待つのではなく、自分から能動的に働きかける、相手を信じて自ら多くの人を好きになると相手も好きになってくれる様になると思います。

自分が相手のことを嫌だなぁと思っていると、相手もそう思っていたり、相手に好感を持っていたら相手も同様だったりすることは皆さんも既に経験があると思います。嫌だと思うと嫌がられるのなら、自分から多くの人を積極的に信じて好きになれば善いと思います。
 其の様な事で私は可能な限り人を好きに為るようにしています。すると相手も好きになってくれる場合が多く、此の様にして信じてくれる人が沢山増えれば一人淋しい老後を送る事は無いかなと思います。
 何が幸せかというと、詰まる所、多くの人々に信じられて愛されることが最高の幸せだと思います。愛されるのを待つのではなく、此処は先手必勝自ら先んじて多くの人を信じて、好きになって、愛しまくったら善いんだと思います。

●宗教は、人を解放するためにある

 「集合意識を活用する」という事は、「信じるものは救われる」といった類の言葉で表現されてきました。特に宗教界でよく使われてきたように思います、然しこの言葉は現実的にはしっくりとこない人が多いかと思いますが、今は科学で証明されるようになってきました。
 現在の物理学の世界ではあらゆる物体を究明していくと、分子→原子→素粒子→量子→波動となって形が無くなっていくことが分かっています。
物質を細かく分析していくと波動になることを突き止め、アインシュタインは「神様は存在する」ということを認めて教会に行くようになったという逸話があります。
 今や宗教家のほうが遅れているのではないでしょうか。宗教は本来人を救う為にある、人を解放する為にある筈なのに、ある宗教団体はお金を集める事に腐心したり、信者を取り込んだり、将又精神的に脅しをかけて縛り付けていたりします。単に組織を維持するための組織になってしまっているように思えてしかたがありません。
 1517年にマルチン・ルターは宗教改革の時に、ローマ教皇の免罪符販売に反対して95箇条の論題を発表し宗教改革運動の発端を作りました。信仰によってのみ義とされる事、教会ではなく聖書のみが規範である事、信仰者はすべて神の前に等しく祭司である事等、神学思想を掲げた事により彼は追放されてしまいました。
 私が思うには、一宗一派を立ち上げた初代や創始者は神(宇宙意識)と繋がっており、神の代弁者であった筈だと思うのですが、その後の後継者達は組織を運営維持するために、教義経典主義、原理原則主義の世界に陥ってしまっているように思います。現在における日本の70%の神社仏閣が経営難に陥っており、お金儲けに走ったり、境内等を切り売りして結果的に衰退してしまっているようです。此れではビジネスマンと同じで本当の宗教家ではありません。何故宗教家自身が神人合一して衆生を精神的に解放してゆく方向に意識を向かわせないのか不思議で仕方がありません。世界中には宗教家といわれる人は星の数ほど居ますが、神人合一している人は非常に少ないのではないかと思います。
 話は変わりますが、瞑想の為にずっと座っているとうつ病に罹ってしまう人がいます。「禅病」という精神病です。250年前の禅僧で白隠禅師という人がおられましたが禅病に罹ってしまいました。彼は軟酥の法を用いて癒したそうです。500年に1人といわれる傑出した名禅僧も修行半ばには禅病克服に苦労したようです。
そこで彼が発案したのが「寝禅」です。寝る程楽は無いと云いますが本当に楽な禅ですので是非お試し下さい。


 達磨さんは9年間座って悟りを開いた時には、脚が萎えてしまっていたと聞き及んでいますが、悟りを開いた達磨が幸せになったでしょうか。実は悟りを開いたが故に仲間の坊さんに毒殺されてしまっています。
 イエス・キリストも、30~33歳の3年間救世主として人を救うために活動しましたが、最後には磔刑に懸ってしまいました。日蓮は真言亡国、禅天摩、念仏無間、律国賊と言って他宗を強烈に批判した結果二度の流罪、幾多の迫害に遭い殺されそうになりました。親鸞も然り、釈迦も又然りです。
 多くの宗教者は悟りを開くと、他者に「それは違う!」と正義を強烈に主張するので嫌われてしまい、現世利益の世界から見るととんでもないという事になるので、悟りを開いても嫌われないようにしないといけないのではないでしょうか。
 世の中はヒエラルキー(ピラミッド型に上下に序列化された階層)があります。自分が頂点に立ったからといって自分より下層の人を否定や批判することは善くないと思います。低い層の人達は、その人なりの人生を送って暮らしており、夫れ夫れのレベルに応じた居場所があるように思います。それを理解せずに相手を批判してしまうと、一寸の虫にも五分の魂、窮鼠猫を噛むという事態になり、却って混乱を招く事にはならないでしょうか。
 高齢者の中には若者に「今時の若い者は~」と言っていることを耳にする事がありますが、これは嫌われるだけで例え100歳まで生きたとしても若者に嫌われてしまいます。若者に嫌われずに100歳まで生きるにはどうすればよいのかをよく考えないといけません。

●マインドフルネス(mindfulness)

 1979年、マサチューセッツ大学医学大学院教授のジョン・カバット・ジンが、マインドフルネスセンターを創設しました。仏教やヨガを研究して、西洋の科学とドッキングさせ、瞑想を科学化して宗教色を取り除き、サンスクリット語のサティ(sati)を翻訳して「マインドフルネス」と名付けました。マインドフルネスとは、心・精神・気持ちを表す「マインド」を集中させて、気付き、自己の肯定等「今を生きる」という意味として理解すると良いでしょう。
 マインドフルネスを行うとどういうことが起こるか。
 ワシントン大学のマーカス・レイクル教授は、『The Brain's Dark Energy(SCIENTIFIC AMERICAN March 2010)』というエッセイで、アルツハイマー病やうつ病、統合失調症などの精神疾患、心配性、キレる人など心の問題を持つ人を調べたところ、病巣と同じエリアに「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」の異常が見られると発表しました。
 人間の脳はぼんやりしていても無意識でも、寝ていてもDMN領域は働いています。人間が1日2000kcalを使って生きているとすると、そのうちの2割、400kcalは脳で消費されていると云われています。又、其の内の60~80%はDMNに使われており、意識的な活動には2000kcal中5~6%しか使っていないのです。
脳は常にアイドリング状態でいて過去のことや今までの知識を将来にどう活かすかに使っているのではないかと推測されており、このDMNが脳を疲労させてしまうのです。
 人間の身体は意外と疲れないものですが、DMNによって産生される「アミロイドβプロテイン」が脳を疲れさせており、脳が疲れると身体が疲れる、故にアミロイドβプロテインを常にデトックスしておけば頭は常にクリアーで記憶力は抜群に良くなり、心身共に爽快感を得る事が出来るでしょう。このアミロイドβプロテインという脳疲労物質を除去する方法は一つしかありません、それは良質な睡眠です。

 良い睡眠をとった後は頭がスッキリとしますが、ダラダラと何時間寝ても疲れが取れないのはアミロイドβプロテインが残留しているからです。
 脳脊髄液は約130mlあり、脳脊髄中を1日に3~4回くらい還流し、総流量500ml位でクリーニングしていると云われていますが、良き睡眠が取れないと疲労物質は完全に除去されずに残留してしまいます。良き睡眠を得るにはマインドフルネスをして無の状態になることで脳のストレスを軽減すると良質な睡眠を得る事ができます。
 良い睡眠とは寝始めて直ぐに深い眠りにつき、起きる時はパッと目が覚めて心身共に爽快であるといった睡眠のことであると云えます。
 瞑想することで前頭葉が発達してくると理性が発達し、感情をコントロールできるようになるので感情的にはならなくなります。
 年を取ってくると前頭葉が萎縮して退化してきます。又、中間脳にある扁桃核は、不安、恐怖心を作り出す所ですのでそれを放っておくと本能のままになり、猿のように感情のままに行動するようになってしまいます。
キレてしまうのは前頭葉の退化によるもの、もしくは扁桃核の異常によるものとされています。
 腹式呼吸をしてマインドフルネスを行い前頭葉を鍛えておくと脳が安定し、いつも冷静沈着な精神状態を保つことが出来るので、素晴らしい年の取り方が出来ると思います。温厚な人柄の人の所には多くの人々が集まって来ること間違い無しですので、マインドフルネスで自己の感情をコントロール出来るようにすることが大切であります。

●香りの効果

 腹式呼吸を10回ほど行うと交感神経優位から副交感神経優位に切り替わっていきます。その状態で瞑想・マインドフルネスを行うと、すっと変成意識に入れるようになります。
 此の様に変成意識に入りやすい状況をつくる為に香りを利用します。真言密教系には五香六薬という言葉があるように香りを大変重要視しており、伽羅や松根、白檀、丁字、といった香を炊いたりします。五感のうち香りによる嗅覚刺激のみ中間脳の扁桃核にストレートに入っていくので寺院では経験的に香りの作用を活用してきた訳です。
 620年、推古天皇の時代に淡路島に沈香木が流れ着きました。漁師が普通の木と同じように燃やしたところ非常によい香りだったため天皇に献上しました。それを聖徳太子が仏像にして比叡山に安置し残りを法隆寺に納めました。これが日本における香木に関する最初の記述です。
 752年、東大寺が建立された時、唐・百済から献上品として持参されたのが、156cm、直径21cm、重さ13kgの「黄熟香(おうじゅくこう)」、後の名を「蘭奢待(らんじゃたい)」といわれる天下一の名香木で東大寺正倉院に収蔵されています。
 その香木を削って調香したのが、足利義満、足利義政、織田信長、徳川家康、明治天皇と言われています。
 世界で香りは40万種類あると云われていますが例え自分が好きな香りでも他人が好きになるとは限りません。ある研究ではいい香りとされている香水について、3割の人は良い香りと認識しますが、3割は嫌い、4割は何
方でもいいと認識するそうです。香りを身につけると3割の人に嫌われるという事ですので、香水をつける時はよくよく考慮してつけたほうがよいでしょう。

 PS:サーキュエッセンスという香水
この香水は(株)フットテクノの藤田稔社長が社運を賭けて開発したもので、90%以上の人々に好感を与えるものです。90種類以上の香り成分が凝縮しており、マラソンの金メダリストである高橋尚子さん、大リーグで現在活躍中の鈴木一郎選手等有名アスリートが利用しているものです。嗅覚刺激により心身の活性化を図る香りとして注目されています。

●ビジネスにおけるマインドフルネスの活用

 アメリカのグーグル、フェイスブック、ツイッター、IBM、インテル、国防総省、200以上の診療所や病院等々世界のエリート達がマインドフルネスを取り入れてストレスを取り除き心の安定に役立てています。
 アメリカに禅を広めた「2人の鈴木」といわれる禅僧、鈴木大拙と鈴木俊隆がいますが、アップルの創始者のスティーブ・ジョブズは、1970年代に曹洞宗の僧侶である鈴木俊隆の著書『Zen mind, beginner's mind』に出会い感銘を受け、その後30年間鈴木の弟子にあたる乙川弘文に師事し禅修行を行じながらアップルを立ち上げました。
 グーグルは6万人の社員うち実に3人に1人はマインドフルネスに取り組んでいます。パソコンの画面ばかりを見ていると人の顔も認識が出来なくなるぐらいストレスが懸り作業効率が落ちてしまうそうです。企業の社員の中の5%が此の様になると会社は潰れると云われています。
 何故彼らはマインドフルネスに取り組むのか、マインドフルネスに取り組むことによって脳のストレスが軽減する、EQ(Emotional Quotient.感情指数)が高まりお金が儲かる、人間関係が良くなる、地位や名誉がついてくる等々、だから取り組むのだといいます。非常にアメリカ的発想です。
 イエス・キリストも釈迦も、カーマ(神)とマーラ(悪魔)との闘いから煩悩を捨て去り、聖者として歴史に名を残したわけですが、多くの人々はマインドフルネスを実践しても欲を捨てきれないようです。
殆どの人々は、「マーラ=煩悩」を満たす為の手段としてマインドフルネスを利用しているように思えてしかたがありません。
 何方が良い悪いという事ではありません。自分の求めるものが神の世界であっても、煩悩の世界であっても、何方でもいいと思います。世の中は、昼と夜、陰と陽、光と影、男と女等々、表裏一体として存在しており、表が大なればその裏も又大なりで双方が拮抗して同時に存在しており、陰陽は無双原理に従っているのですから。
仏教では善悪不二といい、ライプニッツは善悪は矛盾しないと云いました。又、カントは背反二律とも云っております。より高い次元に於いて昇華すると一つに融合されて善も悪も無くなるという意味になるのでしょう。
 皆さんは、100歳を迎えるにあたって何方の道を行くのか、それは自分自身の選択に委ねられています。
 外に求めるのではなく内側に求め、宗教観を除いてマインドフルネスに取り組み、常に脳を活性化させてストレスを軽減する事が出来れば免疫力が上がり、病気にもなり難くなり、心身共に快適な人生を手中に入れて笑顔で幸せな春秋100歳を迎える事が出来るでしょう。

(神戸東洋医学センター所長/2017年11月27日 第204回 神戸生活文化サロン 於:東天閣)

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