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今里寛

中小企業の経営労務のプロ

今里寛(いまざとひろし)

今里大西経営事務所

コラム

経営者のためのキャッシュフローの見方

キャッシュフロー経営

2016年6月3日 / 2016年6月24日更新


帳簿上の利益や費用だけを見るのではなく、現在の手元にある現金の額や動きを把握することができるのがキャッシュフロー計算書です。最近では貸借対照表、損益計算書と並び財務3表として、経営をしていく上での重要な指標として、大手企業はもちろん、多くの中小企業でも取り入れられています。

しかし従来からある貸借対照表、損益計算書の見方はわかっていても、キャッシュフロー計算書は日本ではここ数年で出てきたもののため、見方がよくわかっていない経営者の方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、このキャッシュフロー計算書の見方について詳しくご説明します。

本業でのキャッシュの流れを把握する営業活動でのキャッシュフロー

キャッシュフロー計算書は営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフローの3つに分け、現金の増減を把握します。

一つ目の営業活動によるキャッシュフロー。これは本業でのキャッシュの流れを把握するためのもので、企業の収益性をキャッシュという視点でとらえた、いわば基本のキャッシュフローということになります。

営業活動によるキャッシュフローがマイナスになっているとすれば、本来の営業活動に問題があると考えられます。逆にプラスであれば、本来の営業活動が順調であるといえます。

投資活動によるキャッシュフローのチェックポイントはフリーキャッシュフロー

投資活動によるキャッシュフローは、基本的には新規設備の購入や固定資産の取得などマイナスとなります。注目すべき点は、このマイナスの額が営業活動によるキャッシュフローのプラスを上回っているかどうかです。

もし、投資活動によるキャッシュフローによるマイナスの額が、営業活動によるキャッシュフローのプラスを上回っているようだと、設備投資などの規模に問題があるということになります。

この営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの和をフリーキャッシュフローと言います。

フリーとは企業が自由に使用できる余剰資金という意味でのフリーです。これがマイナスということは、手元にキャッシュがないということになるため、設備投資をする際にはこのフリーキャッシュフローを重点的にチェックすることが必要です。

キャッシュの流れを把握する財務活動によるキャッシュフロー

資金が不足した際、どのように資金調達を行い、どのように返済したかを示すのが、財務活動によるキャッシュフローです。マイナスの場合、これも投資活動によるキャッシュフローと同様に、営業活動によるキャッシュフローのプラスを上回ってしまっていないかどうかがポイントになります。

またプラスの場合は、資金を借り入れなくてはならなかった理由をチェックすることがポイントです。その借入が本当に必要であったのか?そしてどう生かしていくのかをチェックすることで、企業全体のキャッシュフローを健全化していくことができます。

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