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コラム
外壁塗装の色選びで大切なことは錯視
2015年11月14日
外壁塗装の効果と目の錯覚
外壁塗装は、建物の外観イメージを新築のときのようにきれいな色に戻すことができ、美観を向上させる効果があります。
建物の資産価値も向上し、生活環境の改善にも役立つでしょう。また、くたびれた印象の家よりも、建物に似合う色や質感を選び外観がきれいになることで、そこに住む人の気分が明るくなる効果も期待できます。色には人の心に働きかける力があるのです。
色を選ぶ際にはいくつかの注意点があります。色の感じ方は、周囲の影響を非常に受けやすいものです。
塗装する面積によって、色の濃さは変ります。これは、面積の小さい色と面積の大きい色がたとえ同色であっても、広い面積の方が薄く明るく見えます。また色も鮮やかに感じます。
例えば、赤色であればより一層赤を感じる、すなわち色合いが強調されて見えます。
また、溝の多い外壁に塗装した色は、溝の深い部分の方が濃く見えます。これは、溝の部分に影が影響し、色が濃く見えます。
色は面積により、薄く明るく見える場合と濃く見える場合の錯視があるのです。
カラーサンプルを見る場所や環境によっても、色の見え方は異なります。希望する色を的確に見分けるには、晴れた日に屋外でサンプルを見ることをおすすめします。錯覚も少なく、理想に近い色を確認することができるでしょう。
外壁の色選び失敗例とポイント
外壁塗装後の色とカラーサンプルとの相違の原因は、主に目の錯覚や光の度合いによる見え方の違いにあるようです。
また、建物の一部のみを塗装する場合に起こりがちなのは、塗装しない部分との色対比により、建物の印象が変わるということです。塗装していないはずなのに、以前より明るく見えるもしくは暗く見えるという報告事例があります。
このような、トラブルを避けるためには、事前に色の錯視を知っておくことが大切です。
塗料の成分や外壁の種類によっても発色は異なりますので、実際に塗装する業者に色の仕上がり具合を確認することも必要です。
色が持つ効果と調和
色には、見た目の印象はもちろんですが、心理的な効果があるとも言われています。
実際に、6つの色で見てみましょう。白は神聖で純粋、清潔なイメージを持ち、緑は安らぎを与えてくれ、青はさわやかさと知的な印象を持ち、紫は優雅で高級なイメージ、赤はエネルギッシュで生命力にあふれた色、オレンジは陽気で元気な印象を与える効果があると言われています。
住宅環境に合わせた外壁の色選びは、色の持つ良い印象を表現することができます。また、近隣住宅や建物との色合いの調和を図ることで、街全体との調和がとれて街並みそのものが貴重な財産になることでしょう。
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