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藤之原和郎

顧客の大切な住まいを守る外壁と屋根塗装のプロ

藤之原和郎(ふじのはらかずお) / 1級建築施工管理技士

ひまわり塗装株式会社

コラム

工事後すぐに塗装がはがれたときの原因

2015年10月27日

テーマ:外壁塗装のトラブル・クレーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

工事の問題と業者選びについて

せっかく塗装したのに、1年程で塗装が剥がれてしまっては困りますよね。しかし、このような事例が後を絶たないのも現状なのです。

ではなぜ、このようなトラブルが起きてしまうのでしょうか。ここで、専門業者が指摘する項目を紹介しましょう。

高圧洗浄、洗浄後の乾燥時間、下塗りの不足、塗料の不足が主な原因とされています。さらに細かな部分で言うと、ケレン(錆び止め)が不十分であったり、塗料自体が素材と合わない工事、使用箇所を見誤る・間違うなど、根本的な作業でミスが発生することで塗装剥がれの原因を作っていると言われています。

専門業者なのに、なぜ間違いが起こってしまうのでしょうか。それは、施工する業者のタイプによっても塗装トラブルが起きてしまうことが考えられます。

大手リフォーム会社やハウスメーカーは本業が塗装業ではありませんが、近年はこれらの大手の業者も塗装業務を取り入れているところが多く見受けられます。
大手企業の営業が注文を受け、工事を下請け業者へ発注するシステムが盛んに行われているためです。自社施工ができるか、できないかでも工事内容に違いが出てしまう場合があるとの指摘もあります。

自社施工の塗装専門店と塗装専門店の違いについて

自社施工塗装専門店とは、自社で注文を取り、見積もりから施工・アフターメンテナンスまでを一連で行う会社のことを言います。

営業も職人も全て同じ会社の従業員であり、一つの工事に対して同じ人間が対応することが可能で、仕上がり後のアフターメンテナンスも施工者が対応してくれます。こういった業者は地元に密着していて、信頼感が得ていることが多いでしょう。

塗装専門店とうたう業者のほとんどは下請け業者と言われていて、大手から塗装業務を依頼されて仕事を行っています。

このような下請け業者の中には、悪質な施工を行うところがあり塗装トラブルが後を絶たないのも現実です。このようなトラブルの原因には、利益に関わる業者間の問題が影響しているようです。

下請け業者は元請業者より仕事を請け負いますが、その際の金額が低いために作業工程を省くことで時間の短縮を図ったり、人件費や材料費の削減をすることで少しでも多くの利益を出そうとしてしまう場合があるようです。

利益重視になってしまい、的確な作業を行わない結果、工事をして間もないのに「塗装が剥がれる」といったトラブルへ発展してしまうのです。

正しい業者選びで、塗装トラブルを回避

きちんと作業を行ってくれる業者がたくさん存在する中で、悪質業者による手抜き工事が数件あるだけでも業界への信頼が薄れてしまい、みなさんはどこに工事を依頼すべきか困ってしまうと思います。

正しい業者を選ぶポイントがありますので、紹介します。

まず、安さや早さを売りにした業者は要注意です。きちんとした業者であれば、改修や修繕の必要な箇所を正確に伝えて、必要な期間と見積もり金額を提示してくれます。

もちろん正確で早いにこしたことはありませんが、大切な建物のメンテナンスですので、「必要な修理と正しい塗装を行うことに重点を置く業者」を見極めることが重要だと言えます。

次に、依頼する側も受け身にならずに、気になることはどんどん質問をしてみてください。「専門的な部分をわかりやすく教えてくれるのか」「適正な材料を使用しているのか」などなど、疑問をそのままにすることも後々のトラブルの原因になってしまいます。

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