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コラム
サイディングボード、モルタルの特徴と塗装の注意点
2015年9月21日
環境に合わせた外壁選び
古くより日本住宅の外壁として用いられてきたモルタル壁。水と砂とセメントを調合し、網状の金属などの上から塗装していく手法です。
近年では、モルタル壁の需要と平行してサイディングボードを使用した建物も多くなってきました。
サイディングボードは、施工の手間がかからない点や工事期間が短くすむためコストが安くすむのが主なメリットです。
ボードの種類として、カラー鉄板やアルミニウム合金を使用した金属製板、セメント質原料と繊維質原料を調合した窯業系板、合成樹脂系板があります。
一方、モルタル壁はスタッコ、リシン、吹き付けタイル、ローラー仕上げ、左官仕上げとバリエーションが豊富です。
また、地震や火災などへの防災効果に優れていて、外部の騒音を遮断する防音効果も高いというメリットがあります。
近年では、どちらも環境に配慮した材料を使用しているのが大きな特徴と言えるでしょう。
材料の特徴を把握することが大切
サイディングボードもモルタル壁も、日本の家づくりに適した素材ではありますが、それぞれには主原料にもとづく特徴(デメリット)もあります。
モルタル壁はセメントを主原料としていますので、乾燥しすぎるとヒビ割れが発生してしまいます。また、凹凸を取り入れたデザインが多いため、汚れが付きやすく目立ってしまうこともあります。
サイディングボードは、水や湿気を吸うと伸びてしまい、逆に乾燥すると原型の形よりも縮んでしまう素材のため、形が変形しボードのつなぎであるシーリング(コーキング)に亀裂が入ることがあります。
気候や環境によって素材の耐久性や劣化の進み方は変わると思いますが、防水加工を施したり、定期的なメンテナンスを怠らないことが建物を維持していく上で大切なことです。
塗装方法の特徴
サイディングボードは複数のボードをコーキングで埋めていますので、塗装の前にはコーキングの劣化を修繕し、白亜化した壁を高圧洗浄・バイオ洗浄で洗い流してから塗料を塗っていきます。
塗料を重ね塗りすることで、コーキングの劣化や雨水の浸入を最大限に抑えることができます。
モルタル壁はヒビ割れした部分を修繕し、汚れが目立つ壁を高圧洗浄で洗い流し、さらに塗料が密着しやすいように鑢(やすり)などを用いて、細かな凹凸を作る下地調整という工程が一番重要です。
塗料は下塗り・中塗り・上塗りと細かな重ね塗りを行うことで壁の厚みを出し、塗料の耐久性を高めます。
サイディングボードの平均寿命は8~10年、モルタル壁は10~15年と言われています。
最近では、多少コストはかかりますがサイディングボードにも約10年以上の耐久性をもつ材料も出てきています。外壁塗装の技術は年々進化しているので、信頼のある技術の高い業者に依頼することも大切です。
当社では、お客さまに選択肢のあるベストな塗り替えをご提案させていただきますのでぜひご相談ください。
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