無垢材を使った「森林浴リフォーム」で体と環境に優しい住空間を（2/3）

自社製品を徹底的に検証し「良いもの」だけを提供する

　中古マンションを購入して自社製品を設置し、住みながら検証を繰り返している髙岡さん。「内窓は、断熱性を高めて結露とカビを防止するだけでなく、防音の役目も果たします。スギの置き床生活の香りは、ダニを寄せ付けず、裏面の遮熱シートは床からの冷気を遮断します。自宅を天然木でリフォームしてからは、年間通して冷暖房費がとても少なくなり、風邪もひかなくなりました」。住むほどに国産材の良さを実感しているとほほ笑みます。

　無垢材は経年美化商品ですが、反りや歪みが発生することがあることも顧客に知ってもらった上で、最適な施工方法を提案。床だけ、窓だけ、一部屋だけの部分リフォームから大規模リノベーションまで幅広く対応することもできます。

　リビングや和室を仕切る建具として、古民家で使われていた御簾戸（みすど）を活用したリフォームを手掛けることもあるとのこと。「和室のふすまや戸板の代わりに御簾戸を使うと狭い部屋も圧迫感が少なくなり風の通り道を確保できるので、マンション特有の通気性の悪さを解消できます」

　他に、外壁の既存断熱材の劣化をカバーするために断熱材セルロースファイバーを取り入れたリフォームにも力を注いでいます。「セルロースファイバーは、粉砕した新聞と難燃性と防虫性に優れたホウ酸が原料。しかも断熱材では唯一、調湿性がある優れもの。寿命は半永久的、専用機械を使って隙間なく吹き込むことができ、万が一火災にあっても燃え上がりにくく有毒ガスを出すこともありません」

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【次ページ】戸建て住宅の一部屋をリフォームして耐震・断熱シェルターに

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