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遠藤亜紀

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コラム

収納の目的をチェンジすることで、暮らしをラクにしてみよう!神戸市東灘区Tさま邸納戸片付け実例

整理収納のアイデア

2017年9月1日 / 2018年4月21日更新

棚や引出し、納戸に押入れ。それら収納が何のためにあるのかと聞かれたら、大抵の人は「モノを入れるため」と答えるでしょう。確かに、収納はモノを収めるために作られています。だから「収納」という名前なのです。収めて納める。ふたつもオサメルという漢字が羅列されていながら、モノを入れるためでないワケがない。そう考えるのが普通です。

ですが、残念ながら収納の目的は、モノを収めることではありません。もちろん、収納の「用途」はモノを収めることでいいのですが、「目的」をそう捉えてしまうと暮らしやすい家にならない可能性があります。

どうしてでしょうか。

収納を「モノを収めるためにある」と捉えると、できるだけたくさんのモノを収納しようとしてしまいます。「ここに入るから、しまっておこう」「ここが空いているから、しまっておこう」。そう考えてモノを詰め、たくさん収納できたことで満足します。

ですが、その発想で収められたモノは、「使うこと」を考えて収められてはいません。そのため、使うときに取り出すのが大変になります。それが面倒だと、やるべき仕事をあとまわしにしてしまうことも。それどころか、どこにあるのかが分からなくなったり忘れ去られたり。せっかく持っているモノが活かされずに終わる可能性さえ出てきます。

そして、もうひとつ。使うこと以上に考えないのが、「しまうこと」。それには、使い終わって元に戻すだけでなく、新しく家に入ってきたモノをしまう行為も含まれます。それがカンタンでないと、適当に戻したりしまわずに放置したり。家が散らかる大きな原因となるのです。

つまり、モノには「使う」「しまう」という行動がつきもの。そうである以上、収納の目的は、「モノを収めるため」ではなく「モノを使いやすくするため」にあるべきです。その目的で収納を作っていくことで、初めて暮らしやすい家になるのです。

その違いを、実際の家で見てみましょう。


たとえば、納戸。


高い場所に、大きいケースがいくつも置かれています。確かにこれなら大量のモノを収納することができますが、入れれば入れるほど重くなり、下すのが大変になっていきます。

フタがついているので、その上にもモノを収納することができますが、そのせいで、モノを出し入れするのに、いちいちフタを空ける手間が必要になるばかりか、まずは上のモノを移動させなければならなくなります。


ケースがない場所にも多くのモノが収納できていますが、収めることで目的が果たされているので、カテゴリーも定位置も明確に定められていません。ラベル等で中身の表示がされていないので、開けてみるまで中身が分かりません。何かを使いたい、しまいたいと思っても、まず収納場所を探し出すところから始めないといけません。

このように、収納の目的を「モノを収めること」にしてしまうと、使う場面を考えず収納を作ってしまうので、暮らしやすい家にならないのです。


そこで、収納の目的を「使うこと」にシフトチェンジします。その目的で収納場所を作ると、「これがここにあったら便利」「こうして収納したら使いやすい」という発想に変わります。


大きな収納ケースは下に置けば、下す必要がなくなるので取り出すのが楽です。ふたを開けるだけでお目当てのモノを手に入れることができます。


上に乗せるケースは、適度に小さいカゴを利用するか、ソフトケースを使います。どちらも軽いので容易に下せるうえ、かごにはフタがついていないので、いちいち下ろさなくても、その状態で出し入れが可能になります。もらったおさがりが入っているソフトケースは、使わない時には畳んでしまっておけるので、必要のないケースが場所を塞ぐことがありません。

また、どの収納もしっかりとカテゴリーが決められ、ラベルが貼られています。これにより、開けなくても中身を知ることができるうえ、異物が入り込むのを防いでくれます。片づいた状態が続くよう工夫することも、暮らしやすい家には必要です。



もうひとつの収納を見てみましょう。

こちらは、先ほどより少し小さめの作りつけ収納です。




スペースを有効に使えていない下段とは逆に、上段はかなりモノが詰め込まれています。モノを積み上げているので、使う時には上のモノを移動させたり、積み重なったモノを崩さないように手で押さえたりする必要が出てきます。また、モノは上下だけでなく前後にも並んでいるので、これらも移動させないと奥のモノが取り出せないでしょう。


そこで、まずは下段を改善します。


奥行きの2分の1サイズの棚板を載せ、そこにストックを収納します。ストックはしょっちゅう取り出すモノではないので、よく見えるように置くだけで機能します。


下に移動させて空いたスペースに、よく使うモノは平置きに、それほど使わないモノもなるべく重ならないように置くことで、手間をかけることなくモノを取り出せるようにします。



こちらは洋服ダンスです。


上にモノが所狭しと並べられている棚には、引出しから中身を取り出した時に、それらを一旦置くためのスペースがありません。ですが、バッグを置いて準備をする作業スペースがここにあれば、その場で出かける用意ができるようになります。



そんな発想も、「モノは使うため」「収納はモノを使いやすくするため」と目的を捉えることで生まれます。収納は、その家に住む人のサポートとなるよう作りましょう。



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