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遠藤亜紀

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遠藤亜紀(えんどうあき)

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コラム

いつか使うかもと取っておいたモノが活かせる、とっておきの収納法

片づけのコツ

2015年11月24日 / 2018年7月3日更新

「取って」「置く」モノは【とっておき収納法】で活かす!


「いつか使うかも」と取っておいたモノが、時を経てようやく使える場面が訪れたのに、結局そのチャンスに活かせないまま終わってしまうことがあります。原因は、「持っていることを忘れていた」だけとは限りません。持っていることは分かっていたけれど、どこにあるのかが分からず、「探し出すことをあきらめてしまう」ことが原因の場合も。いずれのケースも、せっかく持っていながら買い直す羽目に。家の中のモノは増えるわ、お金は使うわで、無駄ばかりが発生することになります。

ですから、「いつか使うかも」と思ったモノは、活かすことを前提にしっかり保管管理しておく必要があります。





とはいえ、取っておいたモノが分からなくなってしまうのは、無理のないことかもしれません。

いつ使える時が来るのか分からず、またカテゴリーも多岐に渡っています。さらに収納本を参考にしたくても、載っている収納法は、大抵の場合「今現在使っているモノ」に対してであって、「いつか使うモノ」に関しては、収納どころか処分を勧められる始末。「使用頻度」や「動線」といった、定位置を決める上での定番キーワードも、この場合は全く役に立たないのです。

でも、安心してください。いつか使うために取っておくモノを活かせる収納の仕方が、実はちゃんとあるのです。「取って」「置く」ので、【とっておき収納法】と名付けました。

【とっておき収納】に大切なのは、管理のしやすさ


取っておいたモノを活かすには、保存だけでなく、その後管理していく必要があります。つまり、管理しやすい収納を目指せばいいのです。どこに収納したかが分からなくなってしまうのは、この「管理しやすい」というところを考えないで保存してしまった結果と言えるかもしれません。

それを聞いて思いつくのは、おそらくラベルを貼る表示方法でしょう。ラベルは、探す時にもしまう時にも所在地を教えてくれる必須アイテム。暮らしを便利にするうえで欠かせません。ところが、【とっておき収納】となるとそれだけでは不十分。力不足です。

ラベルを見ながら目当てのモノを探すというのは、持っていることが分かっているからこそ起こす行動です。ですがこの場合は、持っていることを忘れているのです。ですから、まず持っていることを思い出させ、そしてそこに足を向けさせる必要があるということになります。残念ながら、ただラベルを貼るだけでは、そこまで導いてはくれないのです。

ではどうすればいいのでしょうか。

【とっておき収納】では、行動と収納の両面を変えていくことで、管理しやすい収納を作ります。

まず必要なのは、立ち止まること


有能なお抱え秘書でもいない限り、持っていることを思い出すのは自分しかいません。ですから、どうしても自分を変えていく必要があります。ですが、持っているモノを全て暗記しておくなど不可能に近い。いえ、中にはいるかもしれませんが、少なくとも無理な人がほとんど。ですから、そこを覚えていなくてもたどり着けるような管理をしていきます。

まず大前提として、何かが必要になった時、「既に持っているかもしれない」と、発想をいったんそこに向かわせるようにしましょう。

持っているモノが活かせない人の多くは、必要=購入と考え、買うという行動に発想を直結させてしまいます。何かに使えるかもと取っておきながら、その場になると、自分が既に持っているモノを確認するという寄り道をしないのです。ですから、いったん立ち止まってみてください。財布を手にして家を出る前に、カードを出してネットショッピングのサイトを開く前に、「持っているかもしれない」「持っているモノで代用できるかもしれない」と考えてみましょう。

これが、行動を変えるということです。



その時に、「何を持っているのか分からない」「どこに収納したのか分からない」ということになるのは、前述のとおり。だから活かせないのです。

そこで、収納場所へたどり着ける工夫をします。

次に必要なのは、たどり着くこと


工夫は、モノを仕分ける時点から始まります。

通常、仕分けは品目別/種類別に行われます。服なら服、文具なら文具、日用雑貨なら日用雑貨、というように。もちろん間違いではないのですが、モノを活かすという目的から考えると、それだけでは少々曖昧。そのため、活かせる場面を想像させるのに弱く、結果使わずに終わってしまうのです。

そこで、「どのように活かせるか」「どのように活かしたいか」をイメージして、それに沿ってカテゴリーを設けてみましょう。取っておく目的を明確にしてから保管するのです。それが【とっておき収納】の保管システムのベースになります。

例えば、人からプレゼントされたマグカップあるとします。これを、今使っているマグカップが割れたら使おうと思うのなら、「キッチン二軍」というカテゴリーへ。家にはマグカップがたくさんあるのでバザーへ出そうと思うのなら、「バザー行き」というカテゴリーへ。大好きな人からのプレゼントなので思い出として大事に保管したければ、「宝物」というカテゴリーへ。

仮に「バザー行き」として保管した場合、バザーが開催される時にそこを覗けば、出品するモノがそこに勢ぞろいしていることになります。これが、もし「キッチン用品」のような品目別カテゴリーしか設けていなかったら、そこにはいろいろな目的を持ったモノたちが混在しているはず。また、おそらく他のカテゴリーにもバザー行きが潜むことになり、その中からもれなくバザー行きだけを見つけ出すことは手間もかかる上、もれなく拾い出せる可能性は低くなるでしょう。



つまり、使うイメージに沿って仕分けをしておけば、たとえ何を持っていたかを忘れていても、必要に応じたカテゴリーを覗けば再会することができるのです。また、どこに収納したのかが分からなくなっても、過去の自分が何に使おうと考えていたかに思いを巡らせることで、たどり着くことが可能になります。昔のこととはいえ、同じ自分の考えたことなので目星がつけやすく、再会できる確率は、品目別に保管するより格段に高まるのです。

このように【とっておき収納】では、モノを使う場面を具体的にイメージし、それに沿ってカテゴリーを決め収納します。それは、それぞれのライフスタイルに合わせた独自のカテゴリーであり、100人いれば100通りのカテゴリーができるでしょう。

ネーミングの工夫で、より効果的に


そのカテゴリーは、ネーミングを工夫することで効果をさらに高めます。

ヒールの高い靴や小さなバッグ。子どもが赤ちゃんのうちは必要ないけれど、子どもが学校に行くようになったら使うというなら、「使わないバッグ/靴」よりも、例えば「いつかのPTAライフ」というカテゴリー。おしゃれだった亡き祖母の仕立てのいい洋服。今は着られないけれど、年を重ねて似合う時が来たら着たいと思うなら、「祖母遺品」よりも、例えば「いつかのシニアライフ」というカテゴリー。今は忙しくてできない趣味のモノ。時間ができたら再開したいと思うのなら、「趣味保管」よりも、例えば「いつかの悠々自適ライフ」というカテゴリー。

ネーミングに、活かす気持ちと具体的な場面、こうなればいいなという暮らしへの想いなどを込めるのです。そうすることの効果は、モノを活かし暮らしを整えるだけではありません。漠然と持っている将来の理想の暮らしをはっきりとイメージさせ、そこに近づくことへとつながっていくのです。



持っているモノは、しまうことではなく活かすことが目的です。心を豊かにし生活を便利にするために、モノを持っているのです。そのモノを収める収納も、モノを活かすためにあるべきです。心を豊かにし生活を便利にするための収納を作りましょう。

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