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楊井久雄

一人一人、生徒の個性に寄り添い学習能力を伸ばすプロ

楊井久雄(やぎいひさお) / 学習塾経営

個別指導塾みらい教育アカデミー

コラム

発達障害とグレーゾーン

2022年8月19日

テーマ:発達障害

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 発達障害 支援児童発達支援

私が、みらい教育アカデミーという個別指導塾を前経営者から
譲り受けて15年になります。
塾運営をやってみると、筆算がうまくできない、漢字が何回書いても
覚えることができない、文章題の意図がわからない、小説の登場人物の
心情がわからないなど、学習で困難を抱えている生徒に出会うようになりました。

また、落ち着きがなくいつも身体が動いている、興味のあることは
延々と話すがこちらの説明は10秒も聞くことができないなど、
行動面でも課題を抱える生徒もいました。

調べてみると、発達障害という学業面や生活面で様々な困難を
抱える子供がいることを知り、特別支援教育士という発達障害を
持つ子供たちの専門資格を取得しました。

困っている子供

私の教室でも発達検査を受け、診断が出された生徒が通っています。
また、発達検査を受けたが診断を受けていない生徒や、発達検査は
受けていないが学校では支援級や通級に通っている生徒も通っています。

では、発達障害とはどういうものなのでしょうか?

発達障害者支援法において、「発達障害」は
「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、
注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であって
その症状が通常低年齢において発現するもの」
(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。

難しい言い方ですが、ここでは学習面や生活面で多くの人たちができることの中で、
その子にとってはとても苦手なことがあることと考えてください。
(例えば、読み・書き・計算が苦手、考えるより先に動いてしまう、
注意散漫、他人の気持ちが想像しにくいなど)
そして、重要なのは、これらは生まれてきてからなったものではなく、
持って生まれた本人の個性や特性であるということです。

また、発達障害は精神科や心療内科にて、診察や検査を行ったうえで
診断されます。
しかし、発達障害の症状と同じような症状があっても、診断基準を
満たさないために発達障害として診断されないケースがあります。

このように診断はされていないものの、発達障害の傾向がある場合
「発達障害のグレーゾーン」と呼ばれることがあります。
注意していただきたいのは、発達障害の「グレーゾーン」は正式な名称ではなく、
「発達障害の傾向があること」を表す一般用語だということです。

ここが難しいところで、例えば足を骨折すればレントゲンでわかります。
現在、パンデミックを引き起こしている新型コロナウイルス感染症であれば
PCP検査で感染が分かります。
しかし、発達障害についてはそういった検査はありません。
ですので、グレーゾーンという曖昧な表現が生まれるのです。

大切なことは、診断が出たにせよ、グレーゾーンにせよ、
子供は困っているということです。
コロナであれ、風邪であれ高熱が出れば誰でもしんどいですよね。
発達障害であれ、グレーゾーンであれ子供の困っていること、
しんどいことに気づいて支援してあげることが必要です。

そして、何か苦手な面があると必ず得意な面があります。
それがたまたま学校で習う勉強や行動ではないだけです。
その子にとってどんなことが得意で強みになるのか一緒に探してあげましょう。

困っているところに手を差し伸べて、得意なことを伸ばすようサポートすることで、
将来社会で一人前の大人として活躍できるようになって欲しいです。

この記事を書いたプロ

楊井久雄

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