勉強のやり方

学習塾をやっていて、保護者の方から言われることで
一番多いことが、「子供は勉強のやり方がわからず困っています。」です。
生徒に聞いても同じようなことを答えるケースが多いですね。

では、勉強のやり方とはそんなにも難しいものなのでしょうか？



私の思う勉強のやり方は、「間違えたり、わからなかった問題は
わかる・できるまでやり直す！」です。
シンプル過ぎだと言われる方もいるかもしれませんが、
実際このやり方につきると信じています。

確かに、受験で東京大学に入りたい、将来医者になりたい、
など学力がかなり必要な場合は難しいこともあります。
しかし、中学校の定期テストで前回より10点アップしたい、
平均点を超えたい、英検2級に合格したいなど身近かな
目標であればそんなに難しくないと私は思っています。

塾で生徒の様子を見ていても、間違えたりわからなかったりした
問題について、多くの生徒は赤で答えを写して終わりになっています。
生徒に、「この問題やり直しした？」と聞くとほとんどの生徒は
首を横に振ります。

話は少し逸れますが、野球やサッカーなどスポーツをしている人、
漫画やイラストなど描いている人達は普段どうやって
練習しているのでしょうか。
おそらく、素振りを何回もしてフォームを身につけていく、
シュートやドリブルの練習を何回も繰返す、うまく描けるまで
何回も描くといことをしているでしょう。

歌が上手くなりたい人、料理が上手くなりたい人、eスポーツで
強くなりたい人も同じではないでしょうか？

つまり、自分のやりたいこと、うまくなりたいことについては、
できるまで何度も何度も繰返しやり直しています。
勉強はやりたいことでも好きなことでもないとは思いますが、
できるようになる方法は同じです。

「できなかった、わからなかった問題はできるまで繰り返す。」

シンプルですが、これが一番のやり方だと私は信じています。
しかし、何度繰返してもできなかったり、点数が足りないこともあります。
私自身も、公認心理師の試験では1回目は見事不合格でした・・・

限られた時間しかない、また合格人数が決まっているような
場合もあります。
世の中は競争社会でもあり、同じ努力をしても目標が叶うとは
限りません。

また、繰返しても覚えることができない、文章の意味を
正確に理解することができない、集中が続かずすぐ気が散る
などの特性・個性が影響していることもあります。
（このような特性・個性については改めて書きたいと
思っていますので、今回は深く書きません。）

それでも、勉強のやり方はやはり繰返すことです。

確かに、むやみに繰返すだけでは時間がかかり過ぎますし、
やっていても楽しくありません。
まずは解答を見て解き方を覚える、学校や塾の先生に質問して解き方を
教えてもらうなどのことをしてみてください。
また、自分なりの効率のいい勉強方法も相談してみてください。

そして、「できた、わかった！」の体験を多く経験してください。

この成功体験の積み重ねが自信へとつながり、将来の役に立つ
学力と勉強のやり方が身に付きます。