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櫻井久仁子

女子の受験指導のプロ

櫻井久仁子(さくらいくにこ)

ATHENE(アテネ)Personal Lesson For Girls.

コラム

LINEでのいじめに対処する方法

2014年6月4日

 「いじめ」が深刻な問題になって久しいですが、最近は「LINE」でのいじめがひどいようです。
 「週刊文春」(5月29日付い)に「LINEいじめ」から我が子を守る4か条…という記事があったので、さっそく買って読んだのですが、正直「こんなことでは全く甘い!」というのが私の感想です。
 実際被害にあっている生徒や保護者の方に即・確実に役立つ内容を、経験を踏まえてご紹介したいと思います。

①いじめの証拠を写真に撮って保存する。
 LINEのやり取りは、送った方が消してしまえます。家族の携帯に画像としてLINEでのやり取りを全部、即保存すること。
 *刑事問題になったら、LINEの会社にやりとりを復元させることができるそうですが、そこに至るまでの消耗を考えると、証拠を突きつけるのが一番簡単です。

②早急に、いじめがある事実を「保護者が付き添って直接学校に出向き」報告する。
 この時、必ず管理職の先生にも対応してもらって、証拠の画像も直接見てもらう。(相手が同じクラスの生徒であっても、担任の先生だけに相談しない方が良い。)
 *すぐに動くこと。様子を見たり、我慢したりしているうちにエスカレートする場合が多い。そうなると、加害者側も一層引っ込みがつかなくなる。
 *保護者が複数付き添っても良い。シングルペアレントで不安なら、祖父母、伯父伯母(叔父叔母)、友人などもありです。「家族が非常に重大視している」ことを示す。

③同時に、警察にも相談すると良い。交番ではなく「署」の専門官に相談する。今は、書き込みの文章の内容次第で「刑事」扱いできる。刑事訴追する、しないは別にして「きちんとした対応が無ければ、最悪そこまで視野に入れている」という断固たる姿勢が大切。

④しかし、穏やかな解決が望ましいのは、言うまでもないので、まずは学校の先生に加害者とその保護者に話をしてもらう。
 *この任に当たる先生の選定は、管理職の先生にお願いする。私の生徒の場合は、管理職の先生が「どの先生になら相談できる?」と聞いてくださって、彼女の希望に沿う形で、学年主任の先生に引き受けていただけた。

⑤加害者とその保護者に「あなたのしていることは『いじめ』であって、それは『犯罪だ』」ということを十分に認識させる。
  a)加害者とその保護者にきちんとした対応があった場合で、身体的な暴力や経済的な被害に発展していない場合は、加害者本人の謝罪文をLINEに掲載させて一応の終わりとする。
   その後の学校生活に関しては学校側の指導もあると思われる。
b)身体的な暴力や経済的な被害のあった場合でも、加害者とその保護者に反省と誠意が感じられて、被害者側が終わりにしたいと考える場合は、学校が決着できる内容を超えているので、学校には事情を話したうえで、加害者側とは直接対面せず、弁護士に仲介してもらって調停または民事として解決することが可能。
  c)加害者とその保護者に誠意ある対応が見られない、被害があまりに深刻…などの場合は、警察に被害届を出して、刑事事件として対処してもらう。学校もこの場合は、加害者を登校禁止にするなどの対処をするはず。
  *もちろん、c)よりはb)、b)よりはa)の解決が望ましい。被害者の方も、大きな心の負担となり、将来に禍根を残す可能性も否定できないのだから…。

 私の生徒の場合は、幸いにしてa)の形で決着がつきました。お父様は「海外出張も多い自分が安心できない」とc)の形を希望されたのですが、本人とお母様が「そんな決着はイヤ」と主張されて、お母様が加害者のお母様と学校で先生の同席のもとで話し合いを持ちました。
 学校の先生方も「これは加害者であるあなた(のお嬢さん)の将来を、被害者の側が思いやってのことですよ」と強く諭され、加害者も納得の上で、謝罪文を掲載したとのことでした。

 以上の例は、良い条件が揃ったから、上手く決着がついたと言えます。
①生徒が親にすぐ相談できた。(「親や学校に知らせたら余計に…」というお定まりの脅し文句は書かれていましたが)
②母親が的確に判断してすく行動した。
③学校側の対応も素早く的確であった。
 お母様から「急ですが、明日アテネを休ませたいので…」とご連絡をいただいて、私もこの件を聞きました。その時「すぐに証拠を保存してください!」といったのですが、案の定、翌日にはLINEからは消えていたそうです。また、弁護士や警察への相談は、お父様が即、知人に連絡されました。
 
 このたび「同じ被害にあっている方々のためにコラムに掲載しても良いですか?」とおたずねして、快諾いただいたのですが、中学の卒業時に「やっと無事この日を迎えました」とほっとされていたお母様のお顔や、今も、証拠の画像をパソコンと外部メモリーの両方に保存されているというお父様のことを思うと、まだ完全に過去のことにはなっていないのだな…と思います。
 生徒本人は「勉強が大変!」と言いながら、第一志望の高校に元気に通っています。

 このコラムを読んで下さった方、今被害に逢っていなくても、まず、親子でこの情報を共有してください。そして、もう一つ、安易な気持ちで加害者(の一員)になってしまわないようにも、気を付けていただけたら嬉しく思います。

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