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伊勢珠樹

工学博士・中小企業診断士資格を有する経営支援・企業研修のプロ

伊勢珠樹(いせたまき) / 中小企業経営診断&コンサルティング

ZION(ザイオン)株式会社

コラム

【支援の専門家が使う高度な言語をどれくらい知っていますか?】

2021年1月8日

テーマ:NLP(神経言語プログラミング)

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 事業計画書企業研修プレゼン 企画書

私自身が専門家としてクライアントの相談に応じているとき、ときどき、何かの提案をする必要があります。その時、私の状態がとてもうまく管理されていて、高度な言語パターンを使えるようになっていると、非常に複雑な発話パターンを使って提案をすることがあります。

そして、高度で複雑な言語パターンによる会話は、私自身が意識的な状態にいると実行することができないので、トランス状態になって無意識的に発話する必要があります。なぜなら、意識が分析的に処理できる情報量は非常に少なく、無意識が処理できる情報量ははるかに大きいからです。

こんにちは、無意識に蓄えられた卓越性の発揮を探求し続けているNLPコレクターの伊勢です。

さて、例えば専門家があなたの目の前にいて、何かの提案を受けているところを想像してみて下さい。
そして、以下のような専門家の発話に対して、あなたは何を受け取るのでしょうか?

「いま、この瞬間に、あなたの論理的な思考は、
時間をかけて、この提案を受け入れる価値を分析しますが、
あなたの直感は、全く時間を必要としません。
あるいは、分析に時間をかけることなく決断することができますが、
直観的にそれはまさに私がやるべきことだと感じることができます。
そして、その価値の発見の驚きに気付くとき、
ますますやる気を高めることができますが、
あなたはしばらくの間、未来の成果を分析したいとは思いません。
あるいは、もう数日間は、具体的な計画を始めたいとは思わないでしょう。
なぜならあなたの内側で、それができるという確信を得るまで、
時間をかけて思考を熟成させてから行動することが大切だからです。
ですから、いまはまだ、提案を理解していただくだけで結構です。」

この発話は、時間にして1分程度です。
そして、とても高度にメッセージを埋め込んでいます。
埋め込まれている無意識へのメッセージのいくつかは、以下のようなものです。
「あなたに責任があります」
「提案を実行するかどうかを決めなさい」
「意識で考えるのではなく、無意識を信じなさい」
「あなたにはやるべきことがあります」
「あなたにはこの提案に価値を発見する能力があります」
「すぐに決断しなさい」
「この提案の実行にモチベーションを高めなさい」
「未来の成果を考えなさい」
「具体的な計画をはじめなさい」
「時間をかけて確信を得なさい」
「提案を理解する⇒熟考する⇒行動するという一連のプロセスを開始しなさい」

この発話例の言語的な構造は、とても高度なのでキーワードだけ触れておきますが、NLPや催眠などの心理療法で使われている、『前提』『時間の限定詞』『ダブルバインド』『動機との連結』『許容的表現』『解離表現』『不特定名詞/不特定動詞』『連続する動詞による混乱』『相補性』『注意の方向性:内向き』『否定命令』などの言語パターンとその言語パターンが持つ影響を使っています。

もしあなたが、誰かに対して提案をするような仕事をしているのなら、NLPや現代催眠療法家が使っているような、意識と無意識の両方に作用する高度な言語パターンの修得の結果を創造すると、どれくらい価値があると認識できるのでしょうか?
それが何なのか、私には分かりませんし、それらの答えはあなただけに特別な意味を持つ真実なのだと思います。


<参考:専門用語の定義>
■トランス:変性意識状態と呼ばれる日常的な意識状態以外の意識状態のこと。
■バインド:二つ以上の比較可能な選択肢からの自由で意識的な選択。
しかし、どの選択をしても望ましい方向に行動が導かれる。
■ダブルバインド:通常の意識セットでは応えることが出来ないけれども、無意識的に反応することは可能なバインド。

<言語パターンの参考書籍>
ミルトン・エリクソンの催眠テクニックI: 【言語パターン篇】
(リチャード・バンドラー, ジョン・グリンダー著)

この記事を書いたプロ

伊勢珠樹

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