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飯田宏雄

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飯田宏雄(いいだひろお) / 合氣護身術指導者

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コラム

奇跡の一本背負投げ

2021年3月30日

コラムカテゴリ:スクール・習い事

平成の三四郎と呼ばれた古賀稔彦さんは53歳の若さで3月24日に亡くなった。柔道男子で1992年バルセロナ五輪の金メダリストである。現地入りしてから左膝の大怪我も,普通なら慎重に調整を進める時期に、講道学舎の後輩で一階級上の吉田秀彦(78キロ級)と火の出るような乱取りの最中互いにもつれて左膝の靱帯を痛める大怪我を負う。尋常ではない悲鳴を上げる古賀に関係者は騒然となった。日本柔道には金メダルしか許されなかった時代。出場する危ぶまれた古賀には,計り知れない重圧となった。だが、国の名誉以上に負けられない事態が起きていた。吉田に対し「何で怪我をさせた」と非難する声が上がり、古賀の耳にも届いた。口外することはあまりなかったが、親しい柔道家とは後日、「吉田のために負けるわけにはいかなかった」と友との絆を守り切った安堵感を打ち明けている。無事、金メダルを獲得した古賀だが、様々なストレスから「帰国したときの胃は潰瘍でぼろぼろだった」という講道学舎関係者の証言も残っている。痛み止めを6本打って望んだ本番。当時日本代表監督だった上村春樹講道館館長は「いつも試合後に勝因と敗因を書き留めるが、このときばかりは「神様が付いていたとしかいいようがない」と書いたと言うほどの奇跡だった。

平成の三四郎の異名で柔道フアンを魅了した古賀稔彦さんの切れ味鋭い一本背負投げ、当時の柔道スタイルは,両手でしっかり組み合う本流の時代に、組み際鮮やかに片手一本で背負投げや袖釣り込み腰を繰り出した。組み手を斬って持たせない、今の柔道の走りであった。背負投げは,技を仕掛けた側も一緒に畳に転がる場面が多い。だが古賀稔彦さんの技は、相手をゴボウ抜きにした後自分の足元にドスンと仕留める豪快さがあった立ち姿のまま敗者を見下ろす荒法師。奈落の底に落ちた相手は敗北を認めざるを得なかった。大東流無傳塾の背負投げ(ニ態)と比較してみてください。合氣を使った無傳塾のそれと柔道(柔術)「動画はないのでイメージしてください」との違いを検証してみてください。

惜しんでも惜しみきれない平成三四郎こと古賀稔彦さんに対し,慎んで哀悼の誠を捧げます。
合掌 


「人を投げるのなんか羽織を抛(ほう)るようなものだ。」という黒田泰治先生のお言葉です。大東流無傳塾も「力を出さない 力を伝えない 何もしない」という「無傳の合氣」と合致致します。無傳塾ではこの力量感の有無が基準(技の掛かり具合の良否)にして普段の稽古に励んでいます。


ニ態をご披露します。もういっ手は後日になります。


2021年3月30日
合氣護身術大東流無傳塾
最高師範塾長飯田宏雄

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