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高橋東子

誰でも自宅で楽しめるピアノのオンラインレッスンのプロ

高橋東子(たかはしもとこ) / ピアノ講師

音楽教室Largo(ラルゴ)

コラム

どのピアノを選べば良いの?

2021年1月10日

テーマ:ピアノ

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: ピアノレッスン

ピアノを弾きたい!習いたい!と思ったときにまずぶつかる壁が楽器の準備かと思います。

私も何度か楽器を購入した経験がありますが、そのたびにかなりのエネルギーを使いました。

購入後も100%これで良かった!と言い切るにはなかなか難しいものがあります。

個人で事情が違いますのでお近くの楽器店にご相談いただくのがよいと思いますが、私の経験で感じたことをお話ししたいと思います。

イメージ作りにお役立ていただけましたら幸いです。


アコースティックピアノ



アップライトピアノ


【メリット】細かな表現が出来る。

人間の指は繊細な動きをします。

その日の気分や体調によって出る音が変わることもあります。

それを表現してくれるのがアコースティックピアノ(従来の木製のピアノ)ではないかと思っています。

【デメリット】維持費がかかる。

時間の経過とともに音がずれてくるので、定期的に調律する必要があります。
※調律費は地域、または調律の方によって異なります。

たまに数年(数十年?)調律されていないピアノをご利用されていて、ドがドじゃないピアノを弾いてらっしゃる方がおり、オンラインレッスンで「おぅっ。。。」となります。

また、運搬には専門の業者さんにお願いしなくては楽器が傷みますので、通常のお引っ越しより運搬費がかかります。

電子ピアノ



電子ピアノ


【メリット その1】比較的安価で本格的な音を味わえる。

機種によってグランドピアノの音色やタッチを感じられるものがあります。

ピアノの音だけではなく、ハープシコードやオルガンの音が出るものもあるので、バロック音楽を練習するときの参考になります。

またジャズをオルガンの音で弾くと、本格的な雰囲気が味わえるかもしれません。

【メリット その2】消音できる。

ヘッドフォンで練習ができます。(中には使えない物もあるかもしれません)

アパートなどでの騒音対策に有効です。


【デメリット その1】電源を入れないと音が出ない。

たいした量ではありませんが、電力を消費します。

そして、この「電源」は隠れデメリットがあります。

対面レッスンの生徒さんで、椅子に座るとき鍵盤に手を置いて「ジャーン」とならしてしまう子がおりました。

なぜかと思ったら、自宅では椅子に座ってから電源を入れていたので、座るときに手をかけても音が出なかったのです。

発表会でそれをやっては困りますので、その癖を直すのに一苦労でした。笑

【デメリット その2】倍音が鳴らない。

これも隠れデメリットの一つではないかと思います。

※高位機種によっては鳴るものもあるようです。

アコースティックピアノでは共鳴により倍音が鳴り、より深い音を奏でるのですが、電子ピアノではそれがあまり無いようです。

そのせいか、弾いていない指が鍵盤に触れて下がっていることがあるのも、自宅が電子ピアノの生徒さんでたまにあることです。(うちの教室だけかもしれませんが…)


さらに「倍音が鳴らなくて気持ち悪い」と電子ピアノからアコースティックピアノに買い換えた生徒さんも実際におられます。

私自身電子ピアノで長時間練習したことがないので確実なことは申せませんが、もしかしたらこの「倍音」は重要な鍵になっているのではないかと思っています。


キーボード



キーボード


【メリット その1】安価

キーボードもピンからキリまでありますが、比較的安価で手に入ります。

【メリット その2】軽い

本体の重量が軽く、持ち運びが楽です。頻繁にお引っ越しされる方や、ご年配の方に向いています。

本体だけではなく鍵盤も軽いので、指の関節炎に悩まされている方にも良いのではないでしょうか。

【デメリット】機能的に劣る。

1)機種によって強弱を付けることが出来ない場合があります。

これはピアノを弾く上での楽しみが減るのではないかな、、、と個人的に思います。

上達してくると表情を付けたくなり、そのときに物足りなくなるかもしれません。

2)ペダルがない。

ピアノにはダンパーペダルと言って、音に余韻を持たせる機能をもつペダルが付いています。

それがあると無いとでは、簡単に言えば楽しみが減ります。

オプションとして付けられる場合があるので、購入する場合にお調べになってみてください。

ただ、社会人の方でピアノを始めたばかりで手を動かすのが精一杯、または、指のリハビリの目的でピアノを弾いているのであれば、ペダルは必要ないかもしれません。

両手と足まで動かすのはある程度の訓練が必要です。

3)鍵盤が足りない場合がある。

ほとんどのアコースティックピアノの鍵盤は88鍵あります。

キーボードの場合54鍵、66鍵など様々です。

MIDI録音専門に使うのであれば問題ないかもしれませんが、「ピアノの演奏」として考えると、物足りなくなってしまうことがあります。


私が体験したこと


最後に、私が体験したことを2つお話しいたします。

これは個人的な体験ですので、一般的ではないかもしれないと言うことを前置きいたします。


過去に指を痛めたことがありました。

自宅のアコースティックピアノで弾いても痛みが出なくなったので治ったのかと安心していましたが、仕事先で電子楽器を弾いたときに痛みがぶり返して悪化してしまいました。

このときに電子ピアノは指への負担が大きいのかもしれない、と思いました。


もう1つは、処分するときに粗大ゴミになる可能性がある、ということです。

新しい機種であれば楽器の買い換え時に楽器店に下取りしてもらったり、リサイクルショップに買い取ってもらったりできますが、年数が経つとどこにも引き取ってもらえずに粗大ゴミになってしまい、過去に悲しい思いをしました。

アコースティックピアノの維持費と比較して、割り切ることができるならば問題ありません。


結局「アコースティックピアノ推し」になってしまっていますが、楽器選びのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いたプロ

高橋東子

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高橋東子(音楽教室Largo(ラルゴ))

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