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藍直樹

安定した雇用のための企業と人をつなぐ人事・労務のプロ

藍直樹(あいなおき) / 社会保険労務士

アイ社会保険労務士事務所

コラム

年度末までに進めておきたいこと

2023年3月15日 公開 / 2023年3月16日更新

コラムカテゴリ:法律関連

3月・4月は人の異動がある時期(時機)

年度末が近づいて来ました。毎年この時期は1年で最もと言ってもいいほど、社会では様々な動きがあります。企業でもこの4月から人事異動を含めて新体制が始まるといった所も多いのではないでしょうか?
企業は新年度を迎えるに当たり、重要なことをそつなくこなさなければなりませんが、色々と業務を進めていく中で、労務管理もその例外ではありません。
そこで今回から2回に分けてこの年度末の3月・続く新年度の4月と言う重要な時機に進めておきたいことをお伝えしたい、と思います。

3月にやっておきたい貴社の課題は?

企業経営者は「3月に労務面でやっておきたいことはありますか?」と聞かれたら何を想像しますか?年度末ということで、従業員の異動がある時期に入りますのでその対応に追われている企業も多いと思います。
3月という、忙しく重要な時期(時機)にこそ、企業の課題について今一度考えて、準備して、やりたいこと・やらなければならないことを分けて考え、少しずつ進めておくと、後々効果が出てくる事があります。

「時期」と「時機」の違いを意識しましょう

やらなければならないことは無限と言ってもいいぐらい沢山あると思います。その中で優先順位を付けて、なるべく効率的に進めていきたいものです。個別の課題解決に向けてどうすべきか?を考える前に、ある紛らわしい言葉の意味を改めて確かめておかなければならないことがあります。それは「時期」と「時機」についてです。「時期」とはある一定の期間のことを言います。それに対して「時機」はあることをするのに都合のいい機会のことを言います。英語で表現すると、時期は「タイム」、時機は「チャンス」ですので、分かりやすいと思います。企業は後者の「時機」=チャンスを捉え、逃してはいけません。時期はただ「時期」=期間として捉えるのではなく、「時機」=チャンスとして捉えなければ、課題解決につながりにくくなり、解決から遠ざかってしまいかねないので気をつけなくてはなりません。そうならないために、課題解決に向けての道筋を明確にしてみましょう。

課題解決への工程表(ロードマップ)

解決すべき課題を考える「時期」とし、優先順位を付ける
行動を始める「時機」を意識して実行に移す
個別の案件を適切かつ丁寧に処理していく

という流れになります。

今回のまとめ

年度末は、従業員の異動・退職やそれに伴う業務の引き継ぎなど、色々なことが起きる忙しい「時期」です。
各企業が置かれた個別の状況をこの時期にしっかりと把握しておく、いい機会=「時機」にすることができれば、課題解決のための施策がスムーズに行く可能性が高まります。何事も一歩一歩着実に進めていくことが重要なことだと思います。
次回は、新年度である4月にぜひ、進めてほしいことを労務管理面から解説させて頂きたいと考えておりますので、ご覧頂ければ幸いです。

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