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コラム
初めてのキャッシュレス~初心者におススメなのは?~
2022年1月21日 公開 / 2022年1月22日更新
先日、認定講師として所属しているキッズマネーステーションという児童~大学生の金銭教育をする団体のオンライン勉強会で、ニューヨーク在住の方とシンガポール在住の方の金銭教育やコロナなどのお話を聞く機会がありました。
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予想はしていましたが、海外の国ではキャッシュレス化が進んで現金を持つことが少ないとのことでした。日本と少し違うなと思ったのはデビットカードを使うことが多いということでした。あとは、アメリカのスーパーのレジではデビットカードで精算ができるだけでなく”お金もおろせる”という事実に驚きました。
日本でも2年前にキャッシュレス還元事業を政府が行ったことで、かなりキャッシュレスが進んように感じます。コンビニやスーパーのレジで現金以外の支払いを多く見かけるようになりました。僕の知人もモバイルSuicaやWAONカードで決済していたりします。私はキャッシュレスに楽天のEdyを多く利用しています。
そのようにキャッシュレス化が進だ日本ですが、実際にはまだまだ現金払いが主流で、キャッシュレスにのり遅れてどうしようと思われている方も少なくないはずです。今回は、そのような方のためにキャッシュレスの解説と私が初心者にお勧めするキャッシュレス決済をお伝えします。
1 キャッシュレスとは
先ず、キャッシュレス決済とは現金を使用しないで支払いをすることです。キャッシュレス決済の手段にはクレジットカード、電子マネーなどがあります。また、現金を使用しない支払いということなら口座振替や掛け売り、小切手、手形などもキャッシュレス決済ということになります。ただ、一般的に使われているキャッシュレス決済という言葉は民間最終消費支出に対する決済方法を指しているので、簡単に言うと、家計(個人)の現金を使わない買い物がキャッシュレス決済になります。
様々な形態がありますが、支払いが発生するタイミングで『先払い(プリペイド)』『即時払い(リアルタイムペイ)』『後払い(ポストペイ)』の3種類に分けられています。
キャッシュレスというと最近のことかなと思われますが、1950年のクレジットカード誕生が起源と言われています。今から約70年前です。その後、クレジットカードがキャッシュレス決済の代表として長く君臨しますが、1996年にFelica(非接触ICカード技術)が開発され、その技術を利用したおサイフケータイやSuicaができたことを機に次々に新たなものが誕生していき、現在のように多様になりました。
2019年時点の日本のキャッシュレス決済の普及率は26%程度です。トップは韓国で96.6%次いでイギリス68.6%、中国65.8%、オーストラリア58.2%で、それらの国と比較するとかなり少なく感じます。そのため、政府は2025年までに40%、最終的に80%を目標にして世界水準に追いつこうとしています。その推進の一環として先ほどのキャッシュレス還元事業を行ったわけです。
ところで、今は現金の支払いでも不便さを感じていないのになぜ政府はキャッシュレス化を推進するのでしょうか?
キャッシュレス化の背景
では、なぜキャッシュレス化が進むのかを少しお話します。僕の主観も少し入りますがご了承ください。
キャッシュレス化が進む理由
- 少子高齢化で労働力人口が減少するため効率化が必要
- 現金管理のコスト削減
- 現金の流れの透明化(脱税や違法行為対策)
- 決済データーのマーケティング活用
- インバウンド需要
こんな感じです。
1,3は説明しなくてもわかりますよね。2も最近○○銀行の硬貨取扱手数料の問題がニュースで取り上げられたのでなんとなくわかりますよね。参考になるかわかりませんが、平成29年度産業経済研究調査検討経過報告によると現金決済コストは日銀650億円、銀行1,760億円、ATM6,940億円、流通・サービス5,600億円がそれぞれかかっているそうです。
4はアマゾンとか、グーグルなどのサイトで自分の興味がある広告が出てきますよね。あれです。
こうした理由によってキャッシュレス化が進んでいますが、キャッシュレス化の一番の理由は5にあります。
この2年ほどはインバウンド需要がないですが、それまでは毎年海外から沢山の観光客が訪れていました。『それがキャッシュレスと何の関係があるの?』と思われるかもしれませんのでそれを説明します。
かつて日本の産業はは電化製品や自動車などの製造業が中心でした。ですが、今は少子高齢化により国内需要が減少し、かつ輸出についても韓国や中国の躍進がありその中心産業に陰りがみえ力が落ちてきています。そこで、日本の中心産業を観光にシフトにしようという動きになっています。それが聞いたことがあると思いますが観光立国です。
2006年に『観光立国日本推進法』ができ、2008年には観光庁が発足しました。2012年にビザ要件の緩和を行っています。これらで本気度がうかがえますよね。
幸い日本は観光資源に恵まれていますので観光立国になるのは難しくないと思います。それは昨今のインバウンドの動向を見てもわかります。観光立国を目指す中で課題となったのがキャッシュレス化が遅れているということでした。
今後、日本のお得意様は海外の観光客になります。その方々は現金ではなくキャッシュレスで決済します。キャッシュレス決済ができないと顧客満足を上げることができません。
TVCMで
観光客 『支払いはカードで』
店員 『うちはカード使えません』
観光客 『じゃ、イイデス!!』
といったのを見たことがありませんか?あの状況だと観光立国としては残念な結果になる可能性があります。ですから国を挙げてキャッシュレス化を推進しているわけです。
もし、日本が観光立国を目指さなかったとしても、世界の動きはキャッシュレス化に向かっているので遅かれ早かれキャッシュレス化に向かうはずです。ですから、使う、使わないにかかわらずキャッシュレス決済の知識を持っておいて損はないはずです。
3 キャッシュレス決済の種類
では、キャッシュレス決済の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
先ほども述べたように支払いが発生するタイミングで『先払い(プリペイド)』『即時払い』『後払い(ポストペイ)』の3種類に分けられています。
それぞれの種類について解説していきます。分け方については他のサイトなどと多少違う説明になっているものもありますが、キャッシュレースをイメージしやすいように説明しているためです。
先払い(プリペイド)
お金をチャージをして使用するものです。
交通系ICカードやセブンイレブンのnanaco、イオングループのWAONなど、他にpaypayのようなQR決済やバーコード決済もあります。端末に触れずカードや、QR、バーコードをかざすだけで支払いが行われます。この先払い方式の利用は世界をみても日本がダントツのようですね。ある意味、これもガラパゴスなのでしょうか。
※ICカード:ICチップ(情報の記録や演算をするための集積回路)を埋め込んだカード
即時決済(リルタイムペイ)
支払いと同時に自信の銀行口座から支払代金が引き落としされます。
デビットカードやデビット連携の電子マネーがあります。
海外でデビットカードの利用が多いみたいですが、日本ではイマイチのようです。
電子マネー:お金の価値をデータ化し、カードやスマホなどにお金としての”機能”をもたせたもの
後払い(ポストペイ)
支払代金が後日請求されます。
クレジットカードが代表です。他にはキャリア決済(後から電話料金と一緒に代金が請求される)クレジットカード連携の電子マネーがあります。
チャージをしないで使用できるpaypayや○○ペイはクレジットカード連携になっています。オートチャージのものも後からクレジットカードに請求されます。
どの支払いも、お店側には後からそれぞれの会社(電子マネー発行会社、デビット会社やクレジット会社など)から支払らわれます。現金決済とは違い、買い物から数日後に入金にされるのと、利用時の手数料をお店側が負担するのでキャッシュレス還元事業までは利用していない店舗が多くありました。
初心者におススメのキャッシュレス決済方法は?
3でキャッシュス決済の種類をご紹介しましたが、種類がありすぎてよくわからないと思った方もいらっしゃると思います。だから、一歩踏み出せないんだよと思っている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、最初に使うなら何がいいのかをお伝えします。
僕がキャッシュレス初心者に最初におススメするのは先払い方式(プリペイド)でスマホアプリを使用しないものです。例えば、交通系ICカード、nanaco、WAONカードなどです。
えー!paypayとかLINEpayじゃないのと思われる方もいるかもしれません。
なぜ先払い方式をお勧めすすめるかというと、現金払いに近いのですぐ慣れるからです。いくら使ったかの管理もしやすく使いすぎとなる可能性が少ないです。
先ずはキャッシュレスに慣れることが大事だと思います。訳が分からないものを使うのはストレスですし、仕組みがわからなくて不安と思うと使わなくなります。スマホアプリなどは初期設定に時間がかかったりして、その時点でもういや!となり挫折します。ですから先ずはわかりやすく安心して使い続けられるものをお勧めしています。
チャージが面倒くさい!とおっしゃる方もいるかもしれませんが、その不便が大事なのです。不便だと『もう少し便利に使えないかな?』と考えるようになります。そうなった時にデビットやポストペイに進んだ方がそれらの仕組みをより理解することができます。
まとめ
ここまで、キャッシュレス化が進む理由やキャッシュレスの種類、お勧めのキャッシュレス方法などを紹介してきました。最初はだれでも不安などがありますし、使うのに抵抗があるかもしれません。それらを解消するのは慣れしかありません。また、最初から大きなものに挑戦すると踏み出せなくなります。仮に踏み出したとしても続かない可能性が高いです。ですから、勇気を出して小さな一歩踏み出してはどうでしょうか?その一歩があなたの未来をより良いものにするかもしれません。
FPオフィスOHNOではFPの相談業務やサポートの他に金融教育にも力を入れています。これからの時代はキャッシュレスの知識が必要になってきます。もし勉強したいという方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください
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