保険や証券の販売をしない独立系ファイナンシャルプランナー。「顧客本位」のアドバイスが強み（3/3）

「知る」ことで漠然とした不安は消える！まずは「ライフプラン」を作成してみよう

FPの仕事について、とても分かりやすく話してくれた吉井さん。優しく気さくな語り口は、「かつては人の目を見て話せないほど人見知りで、コミュニケーションが下手だった」という言葉が信じられないほどです。

「大学は7年通って何とか卒業しましたが（笑）、その後は就職活動もせずフリーターに。このままではさすがにまずいと、26歳のときに就職した広告代理店での飛び込み営業の経験が、自分を変えるきっかけになりました。そこにはコミュニケーションの達人がいっぱいいたんです。セールストークはもちろん、アイコンタクトの大切さ、自分の見せ方、人とのコミュニケーションのとり方など、いろいろなことを学んだ濃い2年でした。相手の目を見て話をすることもできなかった自分が、初対面の人に話しかけて楽しくコミュニケーションがとれるほど劇的に変わりましたね」と笑う吉井さん。

その後は、造船関係の製造業に就職し、管理職を務めるまでになりますが、「本当に好きなことや得意なことを仕事にしたい」と一念発起。FPの資格を取得し、昨年YOCを設立しました。

「お金の問題は、子どもの教育費や住宅ローン、老後資金など、『分からないから不安』という方が大半なのではないでしょうか。私はまずライフプランを作成して、家族の未来をシミュレーションしてみることをおすすめしています。問題点が明確になれば、具体的な解決策も見えてきます。FP先進国・アメリカのように、お金のことならFPに相談するのが当たり前という社会になればいいですね」

生まれてから死ぬまで、さまざまなタイミングでお金とは真剣に向き合う必要があります。だからこそ、いつでも気軽に相談できるFPがそばにいてくれたら安心です。吉井さんは「お客さまとは10年20年と長いお付き合いをさせていただき、『あなたのおかげで人生がうまくいっています』と言ってもらえたら最高ですね」と笑顔で話してくれました。

（取材年月：2020年9月）

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